渓嵐国泰山海紘宮

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ニュース

January 25, 2010

名護市長選

 
 僅差でしたが、
 普天間基地の辺野古移設反対派が勝利した。
 これが、民意だ。

 私の生活指導の師匠は
 幻の候補者だったのだが、
 反対派の集約を目的とした
 候補者の一本化のために下りた。
 この僅差の票を考えると
 本当に正しい選択だったと思う。

 名護で務めていた頃、
 辺野古の話をするのは本当に難しかった。
 「反対しているのは外から来た奴らだ。
  地元はみんな賛成だ」と叫ぶ生徒もいた。
 それは事実ではないかも知れないが
 彼が肌で感じる意識だったのは確かであろう。
 市長選があると、誰に投票するのか
 生徒から問われることもよくあった。

 那覇では、生徒とそんなことが話題になることもない。
 お勉強は今の学校の生徒の方がずっとできるが、
 生活の中で政治との関わりが強いのは
 前任校の生徒だったとつくづく思う。

 高校での政治教育は、必要だ。
 どの党がいいとか、そういう話ではもちろんない。
 私達の生きる社会に起こっている問題を
 自分のものとして受け取り、
 その解決のために、どういう方法があるか
 自分ならそのうちのどれを支持するか
 考える訓練をすることが必要だ。

 学校内の問題を自分たちで解決することも大切だし
 社会の出来事に目をむけることも大切だ。
 でも、どちらも、ほとんどの学校では
 十分とは言えない。
 ここ数年の私の目標はずっと
 ここに集約されていると言えるかも知れない。
 今年は少し、結果が出せたかな。
 報告は、あらためて。
 

November 04, 2005

沖縄の声

 本日の琉球新報のトップニュースです。
 是非、ご一読下さい。
 沿岸案、不支持9割 琉球新報・OTV世論調査

October 31, 2005

誰も知らない

 10月27日の新聞のトップ記事は、
 なんでしたか?
 沖縄の地方新聞は
 「国権限で海域使用/辺野古沿岸案合意
  知事許可権奪う特措法制定へ」
 「「15年」「軍民」白紙に 県の移設条件無視 
  沿岸部合意」
 「「強権的なやり方」県幹部憤る 埋め立て特措」
 と言った感じ。
 普天間基地の移設先を、
 辺野古崎キャンプシュワブとする。
 そのために知事許可権を奪う特措法を制定する、
 というのである。
 バカにするにもほどがある。
 「あなたの家の庭に、ゴミ捨て場を作ります。
  でも、あなたがそれに反対できないように
  新しい法律を作りますんで、
  あなたの意見は通りませんよ」
 というのと同じである。
 沖縄県民は(私が知る限り)みんな激怒した。
 当たり前である。
 さんざん踏みにじられてきたあげく
 戦後60年の今年、出されたのがこういう結果だ。
 
 そして、もっと恐ろしいのは、
 この「知事許可権剥奪」の事実を、
 沖縄県民以外、ほとんど知らないことだ。
 
 全国ニュースを見る限り、
 報道されているのは「米軍再編」で
 そこで強調されるのは
 「在沖縄米軍7000人削減」といった
 耳に心地よいニュースばかりなのだ。

 今日の夕方、辺野古崎移転に抗議する
 県民総決起大会に参加して、
 そのニュースがどう扱われているか知りたくて
 asahi.comを開くと、
 今日の話題にちゃんとあげられていて
 少し安心した。
 しかし、その関連記事を見て驚いた。
 かなり細かく何回にもわけて
 記事は書かれているが、
 「知事許可権剥奪」の記事は無い。
 
 慌てて、他の新聞社もチェックした。
 読売と日経は、集会の記事は無く、
 簡単な米軍再編の骨子だけ。
 なるほどねぇ。
 毎日もいくつか関連記事があるだけ。
 産経は意外にも(失礼)集会について
 取り上げているが、残りの記事は、
 上記三紙程度。

 日本のマスコミって、なんなんだろう。
 ほんとうに、ほんとうに、内地の人は
 今、沖縄で何が起こってるのか
 全く知らないんだ。
 同じ国でありながら、あきらかに
 意識的に、目をそらさせ、分断し、
 捨てようとしているんだなぁ、と思う。
 
 自民党が大勝した翌日、
 うちの生徒でさえ、
 「先生、憲法は変えられちゃうの?
  日本は戦争するようになるの?
  なんで大人はそんな選択をするの?
  みんな沖縄を見に来ればいいのに」
 と言っていた。
 社会に対する意識が高いと言えない
 あまり学ぶことが好きではない子たちでも、
 自分の頭の上を飛ぶ戦闘機には
 恐怖を覚えている。
 それは、体に染み付いた感覚だ。
 いつか、この状況の中で
 命を落とすかもしれない、という彼らの恐怖を
 誰が否定できるだろうか。
 
 真実を見つめて欲しい、と思っても
 新聞さえ全てを語っていない。
 あとは、地道に、声を上げ続けるしか無い。
 知っているものが、叫び続けるしか無い。
 そんな、声を遠いものだと思わずに、
 受け止めてくれる人がいることを
 そして、広めていってくれることを、信じて。

 
  
 
 
 

August 15, 2005

消えない罪

 夕べのNHKスペシャルは
 「戦後60年 靖国問題を考える」。
 パネラーは上坂冬子、姜尚中、子安宣邦、所功。
 あまりに噛み合ない論議に唖然としたが
 噛み合ないからこそ、
 なんだか底にあるものが見えた気がした。
 
 勝手にまとめさせてもらうと
 上坂さん曰く「戦勝国の行った一方的な裁判で
 罪を裁かれ、それを引き受けて、
 いくつもの命を捧げたのだから、
 もう償いは済んでいる。」
 姜さん曰く「東京裁判を受け入れることで、
 日本は国際社会に復帰したのだから、
 そこで認めた戦争犯罪への反省を見せるべきで、
 あの戦争で侵略行為の先頭に立った人々を
 「英霊」と呼ぶのはおかしいのではないか」
 
 この論理の底にあるのは
 「罪は償えば消えるのか?否か?」では
 無いだろうか。

 日本には「禊」ということばがあって、
 古来、不浄に触れた時に、水で身を清めると
 その不浄が消えると考えていた。
 まさに「水に流す」わけだ。
 汚職をした政治家が「禊」して
 選挙に出るなんてのも
 日本では見慣れた風景だ。
 狭い島国で、一度の罪で追放されてしまっては
 やり直す場も無く、生きる道を断たれる。
 人は間違えを犯すものだから、明日は我が身だ。
 寛容で、言わば馴れ合いな
 日本的な社会らしい風習だ。
 それ自身は、ある意味
 「古き良き日本の美しさ」の一景かもしれない。
 しかし、国際社会では、
 通じないのではないだろうか?

 現代日本も含む国際社会では、
 やはり自分のしたことの責任はいつまでも
 負うべきだというのが
 スタンダードではないだろうか。

 罪は償っても消えるものではない。
 傷つけた人に対する償いは、
 もちろん十分にするべきだ。
 そして、罪を犯したら、
 たとえ、互いの合意に及んだ償いが済んだとしても
 その事実を 一生背負って、
 二度と同じ過ちを繰り返さないための
 永遠の反省の糧としなければならない。

 戦後60年を迎えて、
 首都に見るもおぞましいモニュメントを作った
 ドイツのように。
 その反省の姿を、忘れないように
 かたちにし続けなければならない。

 神戸の胸痛む少年犯罪の被害者となった
 幼女の母親は 加害少年に対して、
 「人の心を取り戻して生きて欲しい。
 あの子を殺したことを心に病んで、
 生き続けて欲しい」と言っていると言う。
 被害にあった人の気持ちとは、
 そう言うものではないだろうか。
 この悲しみを無駄にしたくない。
 苦しんだ分だけ、それを未来につなげて欲しい。
 そうでなければ切なすぎるではないか。

 むろんこれは日本だけの問題ではない。
 原爆投下や核実験に関わった人々も、
 イラク戦争に関しての悲劇も、
 未だ続くテロの実行犯も、
 人為事故を引き起こしたシステムも、
 公害をまき散らした企業も、
 それを規制しなかった官庁も。

 悲しい行為の原因をきちんと突き止めた上の
 本当の反省の心の痛みの上にしか、
 美しい花は咲かない。
 自戒も込めて。

August 12, 2005

20年

 20年前、ボーイフレンドの
 お見舞いに行っていた病院で、
 あの事故のニュースを聞いた。
 同い年くらいの女の子が
 助けられた映像を鮮明に覚えている。
 
 あれから20年、
 人より多く飛行機に乗る生活を
 するようになった。
 飛行機でしか出られない島人だから
 しょうがない。
 そうは思っても
 この事故の多発は怖い。
 福岡空港での事故なんか
 あれからちょうど20年目の日だというのに
 ひどすぎる。

 航空券の値段が下がって、
 私も大分恩恵を受けている。
 一度下げた価格を上げることは
 経営上とても難しいだろう。
 原油価格の高騰の中、
 航空会社はとても経営が厳しいらしい。
 それに伴って、多くの業務が
 流行のアウトソーシングにされているらしい。
 航空機整備も今や外注だそうで、
 最近の事故の多発の大きな原因だという。

 この国にはお金より大切なものは
 無くなってしまったんだなぁ。
 「失われた10年」ならぬ
 「心を失った20年」だとつくづく思う。

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雅俗共賞〜最近観た映画〜

  • 真珠の耳飾りの少女
    :
    光の変化を感じ取るものと、そうでないもの。それを人々は「芸術を解するか否か」と表現するのだけど要は感性の問題。美とか快とかいうものの一致こそが人を理解する根本を成すのだと思った。映像がもの凄くきれい。 (★★★)

音吐朗朗〜最近聴く音楽〜

  • 雪月花
    YUMING: WINGS OF WINTER,SHADES OF SUMMER 
     時に、出会いは偶然。4年も前に発売されたこのアルバムを、今日、このタイミングで初めて聴いたのも、偶然。十代の頃から、ユーミンの曲の「やさしさに包まれ」て、歌詞の鋭さに突かれて、何度も窮地を切り抜けてきた。今回も、きっと背中を押してくれるね。どんな状態になっても、私らしく、凛といること。そうきっと「悲しみにも時は流れ 海へと注いでいく」のだから。 (★★★★★)
  • 『愛と欲望の日々』&『Lonely Woman』
    サザンオールスターズ:
    『大奥』のようなドラマを軽やかにするのはサザンしかいないのかも。女の情念なんてハレルヤ!ってなもんかな。きらびやかなジャパネスク調のサザン(世は万葉あたりね)、実はかなり好き(^-^)『Lonely Woman』は秋冬のサザン。実はサザンは全天候型なのよ(笑)(桑田さんは雨男だけど) (★★★★)
  • 乙女ノックアウトナイト
    比屋定 篤子: ひやじょう
    久々発売の4thアルバムのお気に入りの曲。もう大分前からライヴでは歌われていたけど、毎回このテンポにくらくらでした(^-^)レコード会社の人からこの題名は・・・と言われたらしいけど、この題名あってこそ、だと思う。オザケンの『東京恋愛専科・または恋は言ってみりゃボディーブロー』を思わせますです。 (★★★★)
  • ミモザ
    ゴスペラーズ:
    最近、どれを聴いても同じに聴こえる(爆)新しい刺激が欲しいよぉ。でも、サビの黒ポンの声は良いね。あとCMの唐沢くんもね。 (★★)

錦心繍口〜最近読んだ本〜

  • J・K・ローリング: ハリーポッターと秘密の部屋
    ハリーポッターシリーズは、話題になってすぐに1作目を読んだのだけど、正直、あまり興味が持てず、そのままにしておいた。が、最近、生徒と面接の練習をしている時に「教育学部に行きたいと思ったのは、ハリーポッターシリーズのダンブルドア校長先生の影響があります」というのを聞いて、改めて読んでみようと思った。この巻でも、自分がスリザリンと関係深いのではないかと悩むハリーに、「大切なのは、どう生まれたではなく、何を選ぶかだ」と助言するところがいちばん心に染みた。なるほど、教育指南書として読むハリーポッターもありだな、とシリーズ読破を試みている。それにしてもロックハートは、ひどすぎる教師だ(笑)
  • 竹田 青嗣: 「自分」を生きるための思想入門
    思想とは、社会的には人間に「正しいこと」を教えるものではなく、社会の中で絶えず「より合理的な関係」を作り出していくための“技術”であり、実存的には、個々の人間が、自分の生全体から「より大きいエロス(生きる喜び)」を引き出すための有効な“技術”であるという主張には、目から鱗が落ちた。自分が目指す生き方のために、様々な思想家の思想をどう理解し、どう選び取るか。哲学とはかくも実用的なのかと感動した。さて、私は、何をえらべばいいのか。それこそ、自分でしか決められない実存的問題なのである。 (★★★★)
  • 鈴木 真砂女 ・黛 まどか : 恋がすべて
    新旧女流俳人対談集。鈴木 真砂女という名前は知っていたが、こんなにも壮絶な恋をした人だったとは・・・その激しさと、強さと、美しさに号泣。魂が惹かれあうというのは、きっとこういうことを言うのだろうな。そんな巡り会いがひとつあれば、人はしあわせなのだと思う。黛さんも、そういう恋が出来るといいですね(笑) (★★★★)
  • 小谷野 敦: モテない男
    ものすごく面白くて、旅行中に二日で読み終えて、友人に押し付けてきた(笑)「恨み言」的な体裁を取りながら、しっかり分析されているところが流石。「恋愛はしなくても生きていける」と提唱したいけど出来ないジレンマが面白かった。(なんて言ったら怒られるかも)私はやっぱり本居宣長派の恋愛至上主義です(^^; (★★★★)
  • 養老 孟司: バカの壁
    今更ですが(笑)これって、ベストセラーなんだよね?一昨年、日本でいちばん読まれた作品なんだよね?こういう「もっともなこと」の溢れた本がそんなに売れてるのに、こんなにどうしようもない社会なのは何故なんだろう?(^^;「個性」についての考え方など、とてもわかりやすくて的確だと思いました。 (★★★★)
  • 瀬尾 まいこ: 図書館の神様
    文学音痴のでもしか国語教師が主人公。結構いるんだよね、実は(爆)私、もの凄く苦手なんだけど(爆)でも、まぁ、現代的には響きやすい話なのかもしれない。これをきっかけに漱石や周五郎を読む人が出れば、それはそれで良いのでしょう(^^; (★★★)
  • 小谷野 敦: 性と愛の日本語講座
    近現代文学における性愛に関係する言葉を、まじめに調べた一冊。下世話に思える言葉であろうと、いくつもの出典に当たって読み解いて行く作業はまさに国文学。大学でやってたことを思い出して楽しかった(^-^) (★★★★)

気韻生動〜最近観た舞台〜

  • Dr.TV
    福澤一座:
    福澤一座の第二回公演。言葉とテレビにこだわったこの作品群は、これからも小さなエピソードを繋いでいく形なのかな?正直言って、去年の方が面白かったなぁ(^-^;)しかし、森圭介アナはやっぱり好み(^^;一瞬「畑中くん?」と思う部分があって、やっぱり好きなタイプが似ていることが判明。結局ショタコンか(爆) (★★★)
  • SHIROH
    劇団☆新感線:
    歌うような台詞、とよく言うが、歌がきちんと台詞になっていることに感動。上川さんはとても歌が上手いと言う訳ではないのだが、すごくまっすぐに体に染みてくるのだ。『マイ・フェア・レディ』の レックス・ハリスンみたい。もう一人のシロウ、中川くんはもの凄く歌がうまかった。そして、ロック。それから迫力の群舞。すごい。少しは見習え<『クラ○ディア』(爆) (★★★★)
  • 『スキップ』
    演劇集団キャラメルボックス: タイムトラベルシアターVol.1
    都合三回鑑賞。一度目は現在の自分に重ね合わせて観てしまって号泣。二度目は少し冷静になり、自分が頭の中でだいぶ補って見ていること気付く。それでも、告白されると泣いてしまう(;_;)3度目の千秋楽は、坂口さんの熱演にまた引き込まれ、クライマックスでやっぱり涙を禁じ得ない。とにかくさわやかに泣けた。演劇としての構成の問題などはあるのだろうけど、小説も含めて十二分に『スキップ』の世界を堪能できたことに感謝。 (★★★★)
  • 沖縄ラーメンズライヴ
    ラーメンズ:
    『沖縄ラーメンズライヴ  サーターアンダギーは見かけのシンプルさの割に名前が長過ぎ  A&Wは貴方と私の略。  ラーメンズにとって沖縄が楽園になるかどうかは客次第』 やっぱり頭の良い人の考えることは面白い。 (★★★★)
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