学びの共同体 公開授業
7/7(土)名護の東江中で学びの共同体の公開授業があるとのことで
見学してきた。
(学びの共同体については、
http://manabi.justhpbs.jp/index.html
をご参照ください。)
まずは、公開授業。
1年生の数学で図形の面積を求める単元で、
最初に三角形、円と言った基本的な図形の求積の公式を確認したあと、
応用問題(ジャンプ問題というらしい)が提示され
4人の班(基本は男女二人ずつ)でその方法を考えていく。
ちなみに出されたのはこれ。ちなみに円は正方形に隣接している。
この図形の色のついた部分の面積を求める数式を作る。
最初に提示された時、私自身がすぐには方法を思いつかなかった。
私が数学が苦手なので、あてにならないかもしれないが
中1にしては難しい問題なのではないかと思った。
班での様子を見ていると最初はやはりなかなか進まない様子であったが
どこの班も、時間をかければそれなりに進んでいた。
10班のうち、解けたのは最初からわかってるらしい子のいた1班。
もう少しで溶けそうな惜しいところまで行ったのが3班で、
私はそのうちの一つの班を見てたのだが、
その中で多くの子が「まずは聞いて!」「◎◎の話、聞こうよ!」と
お互いに聞き合うことを自然と重視している様子が見られたことが
とてもいいなと思った。
よく研究授業を見に行くと、発表することばかりが重視されて
それがよく聞き取られていないことが気になる。
自分の授業の中でも、自分の意見を言うことだけが大切だと思っているような
(他人の意見と絡めない)発言をする生徒がいる。
授業が学びの場ではなく、主張の場だと勘違いしているのだ。
授業後の講演でも
「話し合いは活発でない方がいい。大切なのは学びだ」
という言葉が何度も出てきた。
教師はどうしても活動に目を奪われがちだ。
見た目が動いていないと、不安になってしまう。
しかし、思考しているとき人は動かないものだ。
その思考の部分を重視することは
忍耐を要求されるとともに、観察力が求められる。
それが教師が身につけなければならないスキルだろう。
半分以上の班ができなかったのだから、
問題があるのではないかと思う人もいるだろう。
しかし、大切なことは、問題の解き方を知ることではなく
解き方を考えだす思考の流れ、である。
「問題を解く方法」はあとで共有すればいい。
そこに至るまでどういうふうに思考を動かすかを訓練することが
大切なのだ。
学びの共同体の授業は、思考をするための訓練をしているのだと
実感できた。
よく、某教科の教師が
「とにかくよく出る問題形式をどれだけたくさん覚えるかが勝負」
というようなことを言い、
授業ではひたすら演習をさせながら授業時間が足りないと言っている。
ほんとに馬鹿げた話だと思う。
そんな授業は、受験のためにしか役立たず、
生徒の人生に何も残さない。
手法からすれば、普段私が取り入れているものと
ほぼ変わらないのだけど、
「話し合いが活発だと学びはない」ということを肝に銘じ、
忍耐強く待つことを覚えることが必要だとわかってよかった。
取り入れた東江中ではもういろいろと変化の兆しがあるようだ。
沖縄では国頭地区も取り入れているらしい。
数年後、やんばるから高校に入ってくる生徒がどう変わっているか
とても楽しみである。


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