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July 18, 2010

トイ・ストーリー3〜ネタバレバリバリ〜


 妹&甥(5歳)&姪(2歳)とトイ・ストーリー3を見てきた。
 もちろん3Dである。
 でも、3Dって、何度か見るうちに、
 見始めはやっぱりすごいんだけど
 そのうち思いっきり慣れちゃうなと思ってきた。
 2Dでも実はあんまり変わらないかも…

 まぁ、そんなことはともかく、『トイ・ストーリー3』。
 面白くないワケがない。
 1は家でビデオで観たのだが、
 クライマックスでは思わず立ち上がってしまい
 一緒に見ていた妹の失笑を買った(笑)
 後にも先にも、あれほど興奮した映画はなかったりする(^^;;;

 正義感あふれ、何よりも
 持ち主のアンディとなかまを大切にするウッディ。
 冷静で渋い大人のバズ・ライトイヤー。
 そんな二人を中心に集うアンディのおもちゃ箱の住人たち。
 しかし、アンディはもう17歳。
 大学に行くにあたり、おもちゃたちを整理するように言われる。
 大学に持っていくのか、屋根裏にしまうのか、
 はたまた手放してしまうのか。

 いつもの手違いから(笑)
 おもちゃたちは、スペクタルな旅に出る。
 今回の彼らの敵は、
 保育園のイモムシ組の子供たち。
 おもちゃの使い方もわからない
 お子ちゃまの相手をしていたら
 一週間と体が持たない。
 なんとかチョウチョ組に行きたいのだが、
 そこには、仕組まれた陰謀が…

 ピクサーの映画の凄さは、
 ジョブズのこだわり故なのだろうけど、
 本当に細部まで気が配られていること。
 たかがアニメ、とは絶対に言えない
 綿密なキャラクター構成と関係性が、
 実にリアルだ。
 ロッツォ・ハグベアの心の痛みは
 「必要とされない」ものの受けた深い傷を
 抉り取るように描いている。
 自分だけではとても受け止められない
 悲しみと切なさのために、友人たちを道連れにしてしまう、
 そして、助けてくれた人を再び裏切ってしまう
 その深い心の闇は、単に責められるものではなく
 私たちの普段の生活を問われているように感じた。
 使えなくなった、飽きた、なくしてしまった、
 新しいのを買えばいい。
 そんなことを、実際始終している。
 モノを大切に、なんて言葉にしてしまうと陳腐なのだけど
 モノに心があると考えるだけで
 こんなにも胸がキュンキュンするのだと
 身を持って感じさせてしまう凄さがトイ・ストーリーにはある。
 観終わったあとに甥っ子が「めい(甥の名前)のおもちゃも
 夜に、お話してるかもね」と言っていたのだけど、
 本当にそんな気に(大人も)させられてしまう。
 ほんとに、切なくて切なくて仕方ないのだ。

 後半、アンディが家を出てからは涙が出て仕方がなかった。
 かなり長い間、アンディが、ボニーと一緒に
 ウッディたちを使って遊んでいる間もずっと
 涙が止まらない。
 おもちゃたちと遊ぶことがつまらなくなったわけでは
 決して無いのだ。
 ただ、ただ、遊んでいる時間がないだけなのである。
 アンディの頭の中には、まだ、ウッディたちと繰り広げた
 壮大な物語が溢れている。
 だけど、別れねばならない。
 それは本当に切なくて悲しくてたまらなく胸が締め付けられるが、
 誰もが通らねばならない分岐点なのだ。
 妹も隣の席で泣いていた。
 でも、イモムシ組に近い姪のなおは
 飴ちゃんを食べるのに夢中だったし
 めいも別に悲しくなかったと言っていた。
 そう、あれはその道を通ってきた人間だけが感じる
 どうしようもない切なさ。
 きっと十数年後には、めいも同じ気持であの場面を見ることだろう。

 エンディングで、イモムシ組の子たちの相手を
 交代で務めるおもちゃたちの様子が描かれていた。
 心が暖かくなる。
 大変な仕事を、誰かに押し付けて、
 それで潰れてしまうものが出てきたってかまやしない、
 そうしなくては自分たちの生活を守ることなど出来ないのだから、
 というような生き方をしていたチョウチョ組にいたおもちゃたちも
 しんどい仕事をちゃんと少しずつ引き受けている。
 そうやって共同してつながって生きていくこと、
 きちんと、そんな解決策を提示してエンディングを迎える
 この映画が、本当にたまらなく愛しい。
 早くDVDにならないかなぁ…

 
 
 

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Comments

今日観てきました。3D字幕版で。
どの世代が観ても胸を打たれる素晴らしい作品だと思うけど、
やはりこれは“遊ぶ時間を失ってしまった”おとなが観るべき
1本でしょうね。
ちなみに私はものがまったく捨てられないので、うちには
人形もオモチャも、子どもの頃のコレクションも全部残って
いて、おかげでまるっきり片付かないんだけど(笑)

実を言えば、私がこの作品を観に行った最大の理由は音楽。
最愛の音楽家であるRandy Newmanが、今回も素晴らしい
仕事をしてくれていて泣きました。
(だから頑なに字幕版なのです。歌を吹き替えられると
 ぶち壊しなのでね)
元来、シンガー・ソングライターとしての彼が大好きで、
それでなくても寡作なのに映画音楽なんか書いてる場合か!
と言いたくなってしまうのだけれど、こういう仕事をされて
しまうと黙るしかないなぁ。うーん(笑)

 馨ちゃん、お久しぶりです〜
 今日、Nコンから戻りました。
 暑かったヨォ…東京。

 本当に、なんとも愛すべき作品です。
 エンドロールでRandy Newmanの名前を観たときに
 「そうだ!このシリーズはRandy Newmanだった!」と
 思い出し、音楽が素晴らしい理由になっとく。
 残念ながら、甥姪と一緒だったので
 吹き替え版でしたが、もう一度字幕で見に行こうかな♪
 もう2Dでいいんだけどなぁ…(こっちではやってません)

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雅俗共賞〜最近観た映画〜

  • 真珠の耳飾りの少女
    :
    光の変化を感じ取るものと、そうでないもの。それを人々は「芸術を解するか否か」と表現するのだけど要は感性の問題。美とか快とかいうものの一致こそが人を理解する根本を成すのだと思った。映像がもの凄くきれい。 (★★★)

音吐朗朗〜最近聴く音楽〜

  • 雪月花
    YUMING: WINGS OF WINTER,SHADES OF SUMMER 
     時に、出会いは偶然。4年も前に発売されたこのアルバムを、今日、このタイミングで初めて聴いたのも、偶然。十代の頃から、ユーミンの曲の「やさしさに包まれ」て、歌詞の鋭さに突かれて、何度も窮地を切り抜けてきた。今回も、きっと背中を押してくれるね。どんな状態になっても、私らしく、凛といること。そうきっと「悲しみにも時は流れ 海へと注いでいく」のだから。 (★★★★★)
  • 『愛と欲望の日々』&『Lonely Woman』
    サザンオールスターズ:
    『大奥』のようなドラマを軽やかにするのはサザンしかいないのかも。女の情念なんてハレルヤ!ってなもんかな。きらびやかなジャパネスク調のサザン(世は万葉あたりね)、実はかなり好き(^-^)『Lonely Woman』は秋冬のサザン。実はサザンは全天候型なのよ(笑)(桑田さんは雨男だけど) (★★★★)
  • 乙女ノックアウトナイト
    比屋定 篤子: ひやじょう
    久々発売の4thアルバムのお気に入りの曲。もう大分前からライヴでは歌われていたけど、毎回このテンポにくらくらでした(^-^)レコード会社の人からこの題名は・・・と言われたらしいけど、この題名あってこそ、だと思う。オザケンの『東京恋愛専科・または恋は言ってみりゃボディーブロー』を思わせますです。 (★★★★)
  • ミモザ
    ゴスペラーズ:
    最近、どれを聴いても同じに聴こえる(爆)新しい刺激が欲しいよぉ。でも、サビの黒ポンの声は良いね。あとCMの唐沢くんもね。 (★★)

錦心繍口〜最近読んだ本〜

  • J・K・ローリング: ハリーポッターと秘密の部屋
    ハリーポッターシリーズは、話題になってすぐに1作目を読んだのだけど、正直、あまり興味が持てず、そのままにしておいた。が、最近、生徒と面接の練習をしている時に「教育学部に行きたいと思ったのは、ハリーポッターシリーズのダンブルドア校長先生の影響があります」というのを聞いて、改めて読んでみようと思った。この巻でも、自分がスリザリンと関係深いのではないかと悩むハリーに、「大切なのは、どう生まれたではなく、何を選ぶかだ」と助言するところがいちばん心に染みた。なるほど、教育指南書として読むハリーポッターもありだな、とシリーズ読破を試みている。それにしてもロックハートは、ひどすぎる教師だ(笑)
  • 竹田 青嗣: 「自分」を生きるための思想入門
    思想とは、社会的には人間に「正しいこと」を教えるものではなく、社会の中で絶えず「より合理的な関係」を作り出していくための“技術”であり、実存的には、個々の人間が、自分の生全体から「より大きいエロス(生きる喜び)」を引き出すための有効な“技術”であるという主張には、目から鱗が落ちた。自分が目指す生き方のために、様々な思想家の思想をどう理解し、どう選び取るか。哲学とはかくも実用的なのかと感動した。さて、私は、何をえらべばいいのか。それこそ、自分でしか決められない実存的問題なのである。 (★★★★)
  • 鈴木 真砂女 ・黛 まどか : 恋がすべて
    新旧女流俳人対談集。鈴木 真砂女という名前は知っていたが、こんなにも壮絶な恋をした人だったとは・・・その激しさと、強さと、美しさに号泣。魂が惹かれあうというのは、きっとこういうことを言うのだろうな。そんな巡り会いがひとつあれば、人はしあわせなのだと思う。黛さんも、そういう恋が出来るといいですね(笑) (★★★★)
  • 小谷野 敦: モテない男
    ものすごく面白くて、旅行中に二日で読み終えて、友人に押し付けてきた(笑)「恨み言」的な体裁を取りながら、しっかり分析されているところが流石。「恋愛はしなくても生きていける」と提唱したいけど出来ないジレンマが面白かった。(なんて言ったら怒られるかも)私はやっぱり本居宣長派の恋愛至上主義です(^^; (★★★★)
  • 養老 孟司: バカの壁
    今更ですが(笑)これって、ベストセラーなんだよね?一昨年、日本でいちばん読まれた作品なんだよね?こういう「もっともなこと」の溢れた本がそんなに売れてるのに、こんなにどうしようもない社会なのは何故なんだろう?(^^;「個性」についての考え方など、とてもわかりやすくて的確だと思いました。 (★★★★)
  • 瀬尾 まいこ: 図書館の神様
    文学音痴のでもしか国語教師が主人公。結構いるんだよね、実は(爆)私、もの凄く苦手なんだけど(爆)でも、まぁ、現代的には響きやすい話なのかもしれない。これをきっかけに漱石や周五郎を読む人が出れば、それはそれで良いのでしょう(^^; (★★★)
  • 小谷野 敦: 性と愛の日本語講座
    近現代文学における性愛に関係する言葉を、まじめに調べた一冊。下世話に思える言葉であろうと、いくつもの出典に当たって読み解いて行く作業はまさに国文学。大学でやってたことを思い出して楽しかった(^-^) (★★★★)

気韻生動〜最近観た舞台〜

  • Dr.TV
    福澤一座:
    福澤一座の第二回公演。言葉とテレビにこだわったこの作品群は、これからも小さなエピソードを繋いでいく形なのかな?正直言って、去年の方が面白かったなぁ(^-^;)しかし、森圭介アナはやっぱり好み(^^;一瞬「畑中くん?」と思う部分があって、やっぱり好きなタイプが似ていることが判明。結局ショタコンか(爆) (★★★)
  • SHIROH
    劇団☆新感線:
    歌うような台詞、とよく言うが、歌がきちんと台詞になっていることに感動。上川さんはとても歌が上手いと言う訳ではないのだが、すごくまっすぐに体に染みてくるのだ。『マイ・フェア・レディ』の レックス・ハリスンみたい。もう一人のシロウ、中川くんはもの凄く歌がうまかった。そして、ロック。それから迫力の群舞。すごい。少しは見習え<『クラ○ディア』(爆) (★★★★)
  • 『スキップ』
    演劇集団キャラメルボックス: タイムトラベルシアターVol.1
    都合三回鑑賞。一度目は現在の自分に重ね合わせて観てしまって号泣。二度目は少し冷静になり、自分が頭の中でだいぶ補って見ていること気付く。それでも、告白されると泣いてしまう(;_;)3度目の千秋楽は、坂口さんの熱演にまた引き込まれ、クライマックスでやっぱり涙を禁じ得ない。とにかくさわやかに泣けた。演劇としての構成の問題などはあるのだろうけど、小説も含めて十二分に『スキップ』の世界を堪能できたことに感謝。 (★★★★)
  • 沖縄ラーメンズライヴ
    ラーメンズ:
    『沖縄ラーメンズライヴ  サーターアンダギーは見かけのシンプルさの割に名前が長過ぎ  A&Wは貴方と私の略。  ラーメンズにとって沖縄が楽園になるかどうかは客次第』 やっぱり頭の良い人の考えることは面白い。 (★★★★)
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