渓嵐国泰山海紘宮

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August 2009

August 30, 2009

ノーチラス号、進行中!

東京出張を言い渡された時、
「ノーチラスが観られる!!!」といちばんに思った。

ということで、前日予約でかなりいい席で見て来ました(^-^)/

素晴らしいです。
まだまだ幕が開いたばかりで若い感じですが
すごく元気になれます。

iPhoneからなのでとりあえず感動だけ。
やってる期間も短いので、いそいでサザンシアターへ‼
火、木が狙い目らしいです(^-^)/

August 27, 2009

経済学な話


 今日から新学期、というか
 授業日数に数えられる日なのだけど
 まだ1学期らしい。
 始業式前だから。
 でも終業式も終わったんだけど???
 ともかくよくわからんけど
 普通に6時間こなして残業もしてきた。
 始まってしまいました(-_-;;;;

 掃除の時間に、うちのクラスでいちばん
 お勉強が嫌いな(学ぶの好きなんだけどね)Dが
 「先生が昨日話していたインドの人さ・・・」と
 話しかけてきた。
 98年にノーベル経済学賞を受賞した
 アマルティア・センのことである。
 前日の講座で「潜在的自由のための社会保障」の話が
 出てきたので、紹介したのである。
 「数式を使わない論文で初めて
  ノーベル経済学賞を穫ったんでしょ?」と言われたのだが
 私はその事実を知らなかったので
 「へぇ、そうなの」と応えた。
 「日本人がノーベル経済学賞を穫るには
  アメリカの経済学者みたいに
  すごく数学が出来る人じゃないと
  ダメってことだよね」というので
 「アジア経済はそういうアメリカ式の
  グローバリゼーションが馴染まないから
  センが評価されたって考え方もあるんじゃない?」
 と応えたけれど、アメリカで経済学賞を穫った人が
 どんな人なのか知らないので
 無責任だったなぁ、とちょっと反省。
 「でも、日本にゼネラリストが少ないのは確かだね」
 と常に感じていることを言ったら
 前にも話したことがあるので
 「全体を見通す人のことだよね」と
 ちゃんとわかっていた。
 もったいないなぁ。
 スゴく利口なのに、
もうちょっと人と同じことがこなせればなぁ(^^;;;

 私は、彼は哲学科に進むといいのにと密かに考えている。
 本人にも言ったので密かでもないが。
 まぁ、なんでもいいんだけど、
 大学は行った方がいいだろうな、と思っている。
 高校でいるよりずっと楽しいと思う。
 そのためにも、砂をかむような受験勉強は
 短時間でこなしてしまえばいいのになぁ、と。
 これも本人に言ってるけど
 なかなか通じませんね。
 
 

August 26, 2009

ボートマッチ

 選挙公報、やっときた。
 やっぱり選挙は読むまでもなかった(笑)

 最高裁も、ネットの情報の方が詳しいかな。
 自分が自信のあることしか書かないものね。

 今日は、毎日新聞がやっている
 ボートマッチ(英語のvote(投票)とmatch(調和すること)を
 組み合わせた言葉で、有権者がインターネットのサイト上で
 選挙の争点に関する質問に答えると、
 どの政党の主張に近いかを示す仕組み)
 えらぼーとをやってみた。
 ボートマッチという言葉自体、初めて知ったのだけど
 やっぱり、やってみるまでもなかった(笑)

 でも面白かったので、学級通信に載せよう♪

 明日から新学期だったりします。。。
 でも始業式は1日です。
 なんだかなぁ。。。

August 25, 2009

選挙公報が来ない・・・


 今週末東京出張で(週末にだよ!なんでだよ!)
 選挙に行けないので期日前投票したいのだけど
 選挙公報が来ていない・・・
 どこに聞けばいいんだろう?

 選挙はともかく(読むまでもないので(笑))
 最高裁裁判官の国民審査どうしようかぁ、と
 ネット検索したら
 すごい情報がたくさん出てきて
 広報読むよりピンと来た。
 なったばっかりの人はともかく、
 あとは×しかつけられないような・・・・
 
 みなさんもググってみてくださいな。
 

August 24, 2009

聴覚優位人間

 “らくだに乗った王子さま”こと岡田達也さまの
 今日のブログに書いてあることがあまりにかっこいいので
 一部転載。(リンクがうまく貼れないので・・・
 できれば元<達也汁〜たつやじる〜>を
 観に行ってくださいませ。)

 以下転載。

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 仕込み初日

〜前略〜

まずは初めての劇場に身体を慣らしていこう。
そこに居心地の良さを作り出してしまおう。

空間を把握すること。

それができれば
おのずとスペースを有効活用できるようになる。

仕込み中に話している人の声を聞くこと。

それをしておけば
おのずと適正な声量としゃべり方を見つけることができるようになる。


徐々に。

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

以上転載

 そうなのかぁ・・・

 単に劇場の大きさだけでなく、
 音の響き方で、発声や声量は調整されているんですね。
 言われてみれば当たり前のことだという気もするが
 どこの劇場に行っても、適切に伝わってくるのは
 役者さんのその調整力によるものなのだと
 改めて納得して感動した。
 しかも「仕込み中に話している人の声を聞くこと」で
 「おのずと適正な声量としゃべり方を
  見つけることができるようになる。」というのはすごい。。。

 と、ここまで書いて、
 その前に「空間」の話も同じように書いてあるのに
 「声の話」にやたら反応してしまった自分に気付く。

 実は、先日、校内のカウンセリング研修で
 「NLP=Neuro-Linguistic Programming」
 =「神経言語プログラミング」についての話を聞いた。
 この考え方自体は、まぁ、いろいろとあるようなのだが
 (検索してたらヤバそうなサイトがたくさん出てきた(爆))
 その中で面白かったのは代表システム(VAKモデル)という
 考え方で、自分の感覚の中で
 V(Visual)・・・視覚
 A(Auditory)・・・聴覚
 K(Kinestic)・・・身体感覚
 のどれを優位に使っているか、というもので
 同じ事象を観ていても、
 優位に使っている感覚によって
 受け止め方が違うと言うものだ。
 くわしくはこちら

 いくつかの質問に答えていくことで見分けるのだが、
 ネットで見つからないので、
 一番参考になりそうなPageにリンクしておく。

 で、私は、やる前は「視覚だろうなぁ」と思っていたのだが
 実は絶対的に「聴覚優位」だったのである。

 例えばこの研修では「夏の海」と言えばどういうイメージかを
 書かされたのだけど、私が最初に思い浮かべたのは
 「高校のときのキャンプでボーイフレンドと二人で
  夜明かしして話してた時に流れてた『栞のテーマ』」だった。
 まさか職員研修でそんなことは書けないので(笑)
 適当なことを書いてしまったのだが・・・
 「聴覚優位の人はまず、波の音とかいう音声を思い出します」と
 言われて心底驚いた。
 そして、「聴覚優位」は数が少ないと言われたことにも
 驚きだった(笑)
 
 数的には「視覚優位」、「身体感覚優位」、
 「聴覚優位」の順らしい。。。
 いつも自分がスタンダードだと思っているので
 心底驚いた(爆笑)
 確かに見回すと圧倒的に少なかった。
 (あと音楽教師が視覚優先で
  美術教師が聴覚優先だったのは面白かった(^^;;;)

 でも、上の例でも明らかなように
 やたらに言葉にこだわるし
 音にこだわるし
 (お洋服にもこだわるけど)
 やっぱり聴覚優位なのだなぁと
 最近はつくづく感じている。

 さらに、今日授業で取り上げた評論文に
 「中世までは聴覚や触覚が優先感覚だったが
  近世になって印刷技術が発展し
  写真・映像文化が生まれてから
  人々の感覚は視覚優先になった」と書いてあり
 二度驚き。
 なるほどぉ・・・古風なわけだ(笑)

 しかしながら
 聴覚と身体感覚がひとつ違いで聴覚優位な上
 視覚はほとんどなかったという
 ほんとうに中世的感覚の持ち主である
 私の一番仲のいい同僚(まだ二十代)には到底及ばない。
 さすが源氏オタクだ(笑)
 (私は二番目は視覚で、聴覚とは5ポイント差、
  身体感覚はそれよりひとつ少なかった)

 自分のタイプと相手のタイプを知っていると
 コミュニケーションがうまく行くらしい。
 ということでクラスでやってみようと思っている。
 
 

August 23, 2009

演劇集団キャラメルボックス『風を継ぐ者2009』@池袋サンシャイン劇場

 『容疑者Xの献身』の際の予告で
 この公演の配役が発表されたのだが
 ひとりひとりの顔が映し出されるたびに
 客席から「ほほ〜ぅ」と声が上がった。
 もちろん、私もそのひとり。
 何度か上演されている演目だと
 観る方にも登場人物それぞれのイメージがある。
 
 今までの配役を観てみると
 迅助は今井義博くんに細見大輔くん。
 不器用だけど、まっすぐな好青年。
 兵庫は西川さんに岡田くん。
 芝居を支える屋台骨役者である。
 土方はたかやん先輩に大内さん。
 まごうことなき二枚目がぼけるからこそ味がある。
 そして沖田総司は菅野良一さん。
 前回『風〜』を観た時に、いちばん心に残ったのは
 菅野さんの総司だった。
 一般的な沖田総司像は、長身の美剣士、
 労咳病みの悲劇のヒーローながら
 新選組一の使い手、といった感じだろうか。
 ところが、キャラメルの沖田総司は全く違う。
 まず、菅野さんはキャラメル男優の中でも
 かなり小柄。
 クールなイメージは全くなく、
 ずっと汗だくで肩で息をしている
 不器用だけど懸命な青年剣士。
 新鮮で、ハマった。
 それからはすっかり菅野ファンである。

 で、今回。
 迅助はジミーこと左東くん。
 なるほど、実直さが滲み出ている。
 兵庫は大内さん。
 三回目の『風〜』出演での回し役、楽しみ。
 土方は三浦さん。おっきい〜(^^;;;
 なるほど、二枚目のボケ、納得。
 そして、総司は、畑中くん!
 なによりこれにワクワクした。
 『我が名は虹』の城之内役を観たときから
 次世代の総司は絶対に畑中くんだと思っていた。
 あれから5年、私にとっては待ちに待った配役。

 そして、現実は、もちろん期待を裏切らなかった。

 幕末劇での畑中くんの魅力は、
 殺陣のときの表情である。
 刀を構えて切り掛かる寸前の笑顔。
 沖田総司もかくありなんと思わせる
 不敵とも無邪気とも評しうる表情。
 菊一文字を振りかざす鬼気迫る強さが
 その笑顔で裏打ちされる。

 鬼神のような強さの裏に隠された
 無垢で純粋な思いが
 つぐみとのやりとりで見え隠れする。
 (じっきーのつぐみもすごくよかった(^-^))
 菅野総司と岡田つぐみのときには
 キュンキュンくるような切ない恋心が
 ひしひしと伝わってきたのだが
 今回は、正直に言うと
 あまりそれは感じられなかった。
 そしてそれはそれで、かえって総司らしいなぁと
 長年の総司ファン(私のファン歴はもう30年近い(爆))
 としては感じたりもした。
 沖田総司という人は、
 あまり恋愛体質ではなかったのではないかと
 血風録などを読んでいると思う。
 飄々としていて、スポーツのように剣術を楽しんでいる
 そんなサッカー少年のようなイメージ。
 女の子に興味がない訳ではないけど
 今は、剣の方が面白いかな、という感じ。
 畑中総司は、まさにそのイメージにドンピシャ。
 畑中総司と實川つぐみは、恋というよりも
 同士のような、もっとさわやかな関係のような気がした。
 ただ単に私が畑中ファン過ぎる、ということもかもしれないが(爆)

 と、迅助にほとんど触れない
 『風〜』の感想は終わるのであった(超爆)
 
 
 
 
 
 
 
 

August 12, 2009

池田卓@MODS

 西表は船浮出身のアイドル・・・もとい
 シンガーソングライター池田卓くんのライヴを
 初体験してきた。
 
 北谷に移ってからのMODSは二度目だったのだが、
 前回は某esqにちょっと遅れて行ってしまった私(爆)
 でもよゆーで入れたので、ぎりぎりでもいいんじゃん、と
 思ってたら、池田卓は並ばなきゃダメだと言われ
 開場15分前に行ったら、すでに妙齢のおばさま方や
 お兄さんが10人以上並んでいる。
 すげぇ・・・それでもなんとか、ちょうどホールのど真ん中の席を確保。
 立ち見もたくさんいた。
 夏休みだからかも知れないけど、すごい人気である。

 ライヴが始まるとすぐに
 その人気の理由が分かった。
 なにしろ、可愛い。
 一生懸命で、可愛い。
 一曲入魂とはこういう歌い方を言うのだろう。
 音源で聞くよりずっといい。
 声の伸び、迫ってくる感じ、
 間違いなくライヴで生きるアーティストだ。

 曲調はご本人も話していたが
 長渕剛や、オフコース、かぐや姫で育っただけあり
 完全なるフォーク調。
 私としたら、もっとポップだったりロックだったり
 してる方が好みなのだけど、
 ライヴで聞くと、この完全フォーク調な曲に
 すごくグルーブが感じられるのだ。
 これは新鮮な体験だった。

 後ろに座っていたおじさんが
 「この声量は野球やってたからだね」と
 呟いていたが、ことばのひとつひとつが
 届いてくる感じの心地よい発声。
 歌詞が素直で力強いので
 ともすれば鼻白みそうなのだけど、
 それが本当に真っ直ぐに伝わってくるのは
 人柄故なのだろう。

 歌もものすごく良かったのだが、
 トークも楽しかった。
 一番笑ったのは、アメリカカナダツアーに行ったときに
 アメリカ在住のおじいおばあが、
 名前をちゃんと覚えてくれず、
 「よーがりーわらびー(やせっぽちの子ども)」と
 呼ばれ続けたと言うこと。
 確かに帰りに握手してもらったときに
 すごいよーがりってると思ったが、
 「すぐるー」を覚えるのも大変だったのか?!
 
 旅の話は本当に面白くて、
 中東ツアーに行ったときに、
 最後のお土産タイムにお土産を買わずに
 写真を撮っていた卓くんを哀れに思ったのか
 ちいさな(でもすごく香りの良い)石けんを
 くれたという現地の男の子の話もとてもよかった。
 そこからできたのが『香りの国の少年』という曲なのだが、
 「また絶対会いに行きたい」という卓くんを見ていると、
 高生研大阪大会で聞いた写真家長島義明さんの話を思い出した。

 長島さんは32年前にアフガニスタンを訪れて、
 そのあまりの美しさに感動し、たくさんの写真を撮影された。
 その中に、たくさんの少年・青年達が笑顔で手を振る写真がある。
 通りがかりの長島さんに羊の鍋をご馳走してくれて
 また来てね!と手を振っている写真なのだ。
 また絶対に行こうと思っているウチに
 アフガニスタンはソ連の侵攻を受け、
 それからはずっと戦争の続く砂煙に蔽われた国になってしまった。
 ソ連侵攻の前のアフガニスタンは本当に美しかったのだ、と
 言葉で言われてもぴんと来なかったのだが
 長島さんの写真を見て、本当に驚いた。
 まさに美しい、という言葉がこれほどマッチする風景はない。
 中東のことなど何も知らないに等しい私には
 本当に衝撃だった。
 本当にただただ驚いたのだ。
 こんなに美しいものを、
 こんなに美しいものを生み出す人々を
 同じ人間が壊すなんて、
 非道がすぎると、心から思った。
 第二次世界大戦の時、アメリカは遺産を守るために
 奈良京都を空襲しなかった、
 文化を守る意識のある国で素晴らしいと聞いたことがある。
 しかし、これはなんだ?
 形は違えど、同じように美しいアフガンの文化を
 こんなにも簡単に踏みにじるなんて
 あってはいけない、全く許せないことだと思った。
 平和な美しい写真が、こんなにも戦争のむごさを語るなんて
 思いもしなかった。
 私は思わず写真集を買って帰った。
 開くたびに、その美しさに胸が締め付けられる。
 その写真に、石けんの香りが重なった。
 (長島さんの写真展は、現在京阪守口店で開催中

 その少年は、彼にとっては決して安くはない石けんを
 なぜ卓くんのために買ったのか、
 どんな思いがこの石けんには込められているのか、
 袖振り合うも多生の縁、とは日本の言葉だが
 中東にも、似たような考えがあり、
 そして現代の日本以上に強く生きているのだと
 深く感じ入るふたつのエピソードだ。
 中東はこの夏、私にとってとても身近になった。

 最後のトークで、ニシキヘビの皮で作った三線を抱えながら
 自然保護を歌う自分の矛盾について言及しながら
 「全く自然破壊しないでは生きていけない。
  だけど、それをちゃんと認めて、
  本当に必要な分だけもらって生きるしかない」
 と語る卓くんの言葉は、その辺の自然保護団体なんかよりずっと
 胸にずっしり響いた。
 
 帰りに、CDを買って、サインをしてもらう。
 一緒に行った友人が、八重山民謡の方のCDにしたので
 一緒にやってるギターのてっちゃんにも
 サインして欲しい、と卓くんに言うと
 てっちゃんを呼んでくれた。
 その間に写真を撮って欲しいと頼もうとしていると、
 「あ、僕、押しましょうか?」と
 なんとカメラマンになろうかとの申し出。
 まさかぁ~と笑ったら、
 「あ、てっちゃんとですよね?」と
 これまたとぼけた応対。
 これがごく自然だから可愛い(笑)
 結局、卓くん、てっちゃん、友人、私の4人で
 写真を撮ってもらった。。。が、暑さにかまけて
 ノーメイクだったのでちょっと恥ずかしいのであった(爆)

 
  

August 11, 2009

変更


 昨日書いた放送ですが
 台風情報放送のため変更が相次いでいるようです。
 うちの学校の放映があるドラマ部門は
 13日の放送になったようです。
 ドキュメントも沖縄の学校が入ってるので
 明日もよろしければ、ご覧下さいな。

August 10, 2009

全国放送

 
 夏休みです。
 何してるかというと、いろいろなんですけど、
 まずはちょっと自慢。

 副顧問しております映画研究会、
 去年は全国5位だったNコンですが、
 今年は、見事優秀賞(3位)に輝き、全国放送されることになりました。
 明日の朝です。
 
 「ティーンズビデオ2009」 9時30分~10時15分 教育テレビ
  8月11日(火) 創作テレビドラマ部門
 さて、何人がこれを読んで間に合うのか・・・

 もっと早く書けよ(爆)

August 03, 2009

劇団M.O.P.『リボルバー』@紀伊国屋劇場

 セミファイナルを迎えたM.O.P.、
 実は私は去年の『阿片と拳銃』に続いて二度目の観劇。
 もともと興味はあったものの、なかなか手が出なかったのだが
 『俺達は志士じゃない』の再々演でのマキノ氏の演出に惚れてしまい
 去年初めて観に行ったら、なんと3年で解散とのこと。
 しかも今年は岡田達也さまが客演と聞き、ちょこっと強行軍で観に行った。

 M.O.P.の代表作(らしい)『ピスケン』の
 リメイクだという『リボルバー』だが、
 時代設定が変わり、内容はだいぶ変わったとのこと。
 今回の舞台は、明治の始め。
 おなじみの幕末に活躍した人物が(名前だけも含めて)
 たくさん出て来る。
 桂小五郎に、坂本竜馬、大久保に西郷。
 しかし、物語は、彼らの作った新政府の強引な政策のもとで
 たくましく生きる市井の人々のものだ。
 横浜の外国人向けホテル青猫亭に強盗に入った男は
 旗本の四男坊で、御一新で食いっぱぐれた輩。
 それを咎めず、下働きに置いてしまうマダムは
 その昔、桂に頼まれて外国人武器商人の妾になった経験を持つ。
 そんなマダムの良人は元会津藩士。
 使用人達はみんな元武家の奥方連。
 時代に翻弄される、と言ってしまえば簡単だが、
 視点を民衆に移せば、それがどれだけ厳しいことかが見えてくる。
 地租改正で年貢が税へと代わり、その比率も何倍にも吊り上げられる。
 自由民権運動は、そんな官制の貧困の中から生まれたのだ。

 この芝居を観た日の朝、
 私は大阪でNPOもやい代表の湯浅誠氏の話を聞いていた。
 高生研の全国大会の分科会「『反貧困』の高校教育」である。
 現代日本で「貧困」ということばが使われるようになり、
 認識が生まれたのはつい最近のことで、
 その火付け役は間違いなく湯浅氏なのだけれど
 私が『リボルバー』を観ながらずっと思っていたのは、
 今の日本とこの時代と変わっていないのではないか、ということだった。
 いや、長い曲折を経て、それなりに変遷があったはずなのだが
 螺旋が回るように同じところで重なっているようなそんな感覚だ。
 政府が「国策」として民衆に無理を押しつけているのも変わらない。
 違うのは、それに必死で抗おうとした
 自由民権運動家がいないことかもしれない。

 湯浅さんの話のメインは 「活動家一丁あがり」という
 活動家を育てる特別講座の話だった。
 活動家というとマッチョで、自分の思想以外受け付けない
 ちょっと近づきたくない人というイメージだと思うが(その通り!)
 そんなんではなくて、週末活動家、とか
 余った時間活動家とか、思い立ったら活動家、っていうのが
 たくさん増えるといいという話である。
 確かに、お手軽気軽にちゃんと自分の意志で社会に関わるのは
 とても大切だと思う。
 私も実際、集会などに、参加できれば参加するように心がけている
 軟派な「活動家」であり、
 教師としては、機会あるごとに、
 押しつけにはならないように気を配りながら
 自分の意識を表明し続けている。
 こんなんでもいい、そういう人が増えればいいと言われると少し安心する。
 うちの母は結構バリバリな活動家で
 「あんたみたいなんじゃだめ!」と言われ続けたので
 なんだかやっても無駄なような、
 後ろめたさを感じるような嫌な気分だったのだ。
 やらないより、ちょっとでもやった方がまし。
 それが数多く積み重なる方が、一人の人間が多くやるより意味がある、
 そんなの当たり前な気もするが、湯浅さんのような人に言われると
 やっぱりほっとするのだった。

 話は『リボルバー』に戻るが、
 岡田さん演じる佐伯新太郎は、土佐出身で中江兆民門下の若き運動家。
 真っ直ぐで、常に真剣で、熱い思いに溢れた実に気持ちのいい青年だ。
 (客演での岡田さんは、キャラメルで最近多いダークオッカーとは違って
  こういう役が多くて、それもまた楽しみ。)
 佐伯新太郎が素敵なのは、世をすねている旗本四男坊の一馬に
 「君が願っているのは、社会変革だ。
  これは、僕が書き写した中江兆民先生の訳した
  フランスのジャン=ジャック・ルソーの『社会契約論』だ。
  僕にとっては宝物だが、貸してあげよう。是非読むといい。」
 なんて臆面もなく言っちゃうところである。
 もちろん最初はひどい拒否に合う。
 それでもめげない。しかも実に爽やかに誘い続ける。
 自分のやってることに迷いがない。
 そういうキャラには、勝てないのが道理。
 最後には獄死してしまう新太郎だが、
 その意志はきちんと一馬に引き継がれる。
 羨ましい。あの屈託のなさが欲しい(笑)

 M.O.P.のお楽しみのひとつはカーテンコールの大合奏。
 岡田さんもしっかり参加して
 今回もイカシタ演奏を聴かせてくれた。
 あんまり楽しかったので、DVDの予約までしてしまった(^^;;;
 そのおまけで北村有起哉くんと木下政治さんに握手してもらいました。
 (あとで達也さんのブログ見たら、
  物販出た日もあったんですね・・・残念(^^;;;)
 あと1回。来年はどんな演目かなぁ・・・

 あ、それからこの日は会場で西川さんの姿も拝見。
 余りのオーラに見つめてしまって、失礼してしまいました。
 鳩斉さんの中休みだったのですね。
 休演日も芝居漬けなのですね~

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雅俗共賞〜最近観た映画〜

  • 真珠の耳飾りの少女
    :
    光の変化を感じ取るものと、そうでないもの。それを人々は「芸術を解するか否か」と表現するのだけど要は感性の問題。美とか快とかいうものの一致こそが人を理解する根本を成すのだと思った。映像がもの凄くきれい。 (★★★)

音吐朗朗〜最近聴く音楽〜

  • 雪月花
    YUMING: WINGS OF WINTER,SHADES OF SUMMER 
     時に、出会いは偶然。4年も前に発売されたこのアルバムを、今日、このタイミングで初めて聴いたのも、偶然。十代の頃から、ユーミンの曲の「やさしさに包まれ」て、歌詞の鋭さに突かれて、何度も窮地を切り抜けてきた。今回も、きっと背中を押してくれるね。どんな状態になっても、私らしく、凛といること。そうきっと「悲しみにも時は流れ 海へと注いでいく」のだから。 (★★★★★)
  • 『愛と欲望の日々』&『Lonely Woman』
    サザンオールスターズ:
    『大奥』のようなドラマを軽やかにするのはサザンしかいないのかも。女の情念なんてハレルヤ!ってなもんかな。きらびやかなジャパネスク調のサザン(世は万葉あたりね)、実はかなり好き(^-^)『Lonely Woman』は秋冬のサザン。実はサザンは全天候型なのよ(笑)(桑田さんは雨男だけど) (★★★★)
  • 乙女ノックアウトナイト
    比屋定 篤子: ひやじょう
    久々発売の4thアルバムのお気に入りの曲。もう大分前からライヴでは歌われていたけど、毎回このテンポにくらくらでした(^-^)レコード会社の人からこの題名は・・・と言われたらしいけど、この題名あってこそ、だと思う。オザケンの『東京恋愛専科・または恋は言ってみりゃボディーブロー』を思わせますです。 (★★★★)
  • ミモザ
    ゴスペラーズ:
    最近、どれを聴いても同じに聴こえる(爆)新しい刺激が欲しいよぉ。でも、サビの黒ポンの声は良いね。あとCMの唐沢くんもね。 (★★)

錦心繍口〜最近読んだ本〜

  • J・K・ローリング: ハリーポッターと秘密の部屋
    ハリーポッターシリーズは、話題になってすぐに1作目を読んだのだけど、正直、あまり興味が持てず、そのままにしておいた。が、最近、生徒と面接の練習をしている時に「教育学部に行きたいと思ったのは、ハリーポッターシリーズのダンブルドア校長先生の影響があります」というのを聞いて、改めて読んでみようと思った。この巻でも、自分がスリザリンと関係深いのではないかと悩むハリーに、「大切なのは、どう生まれたではなく、何を選ぶかだ」と助言するところがいちばん心に染みた。なるほど、教育指南書として読むハリーポッターもありだな、とシリーズ読破を試みている。それにしてもロックハートは、ひどすぎる教師だ(笑)
  • 竹田 青嗣: 「自分」を生きるための思想入門
    思想とは、社会的には人間に「正しいこと」を教えるものではなく、社会の中で絶えず「より合理的な関係」を作り出していくための“技術”であり、実存的には、個々の人間が、自分の生全体から「より大きいエロス(生きる喜び)」を引き出すための有効な“技術”であるという主張には、目から鱗が落ちた。自分が目指す生き方のために、様々な思想家の思想をどう理解し、どう選び取るか。哲学とはかくも実用的なのかと感動した。さて、私は、何をえらべばいいのか。それこそ、自分でしか決められない実存的問題なのである。 (★★★★)
  • 鈴木 真砂女 ・黛 まどか : 恋がすべて
    新旧女流俳人対談集。鈴木 真砂女という名前は知っていたが、こんなにも壮絶な恋をした人だったとは・・・その激しさと、強さと、美しさに号泣。魂が惹かれあうというのは、きっとこういうことを言うのだろうな。そんな巡り会いがひとつあれば、人はしあわせなのだと思う。黛さんも、そういう恋が出来るといいですね(笑) (★★★★)
  • 小谷野 敦: モテない男
    ものすごく面白くて、旅行中に二日で読み終えて、友人に押し付けてきた(笑)「恨み言」的な体裁を取りながら、しっかり分析されているところが流石。「恋愛はしなくても生きていける」と提唱したいけど出来ないジレンマが面白かった。(なんて言ったら怒られるかも)私はやっぱり本居宣長派の恋愛至上主義です(^^; (★★★★)
  • 養老 孟司: バカの壁
    今更ですが(笑)これって、ベストセラーなんだよね?一昨年、日本でいちばん読まれた作品なんだよね?こういう「もっともなこと」の溢れた本がそんなに売れてるのに、こんなにどうしようもない社会なのは何故なんだろう?(^^;「個性」についての考え方など、とてもわかりやすくて的確だと思いました。 (★★★★)
  • 瀬尾 まいこ: 図書館の神様
    文学音痴のでもしか国語教師が主人公。結構いるんだよね、実は(爆)私、もの凄く苦手なんだけど(爆)でも、まぁ、現代的には響きやすい話なのかもしれない。これをきっかけに漱石や周五郎を読む人が出れば、それはそれで良いのでしょう(^^; (★★★)
  • 小谷野 敦: 性と愛の日本語講座
    近現代文学における性愛に関係する言葉を、まじめに調べた一冊。下世話に思える言葉であろうと、いくつもの出典に当たって読み解いて行く作業はまさに国文学。大学でやってたことを思い出して楽しかった(^-^) (★★★★)

気韻生動〜最近観た舞台〜

  • Dr.TV
    福澤一座:
    福澤一座の第二回公演。言葉とテレビにこだわったこの作品群は、これからも小さなエピソードを繋いでいく形なのかな?正直言って、去年の方が面白かったなぁ(^-^;)しかし、森圭介アナはやっぱり好み(^^;一瞬「畑中くん?」と思う部分があって、やっぱり好きなタイプが似ていることが判明。結局ショタコンか(爆) (★★★)
  • SHIROH
    劇団☆新感線:
    歌うような台詞、とよく言うが、歌がきちんと台詞になっていることに感動。上川さんはとても歌が上手いと言う訳ではないのだが、すごくまっすぐに体に染みてくるのだ。『マイ・フェア・レディ』の レックス・ハリスンみたい。もう一人のシロウ、中川くんはもの凄く歌がうまかった。そして、ロック。それから迫力の群舞。すごい。少しは見習え<『クラ○ディア』(爆) (★★★★)
  • 『スキップ』
    演劇集団キャラメルボックス: タイムトラベルシアターVol.1
    都合三回鑑賞。一度目は現在の自分に重ね合わせて観てしまって号泣。二度目は少し冷静になり、自分が頭の中でだいぶ補って見ていること気付く。それでも、告白されると泣いてしまう(;_;)3度目の千秋楽は、坂口さんの熱演にまた引き込まれ、クライマックスでやっぱり涙を禁じ得ない。とにかくさわやかに泣けた。演劇としての構成の問題などはあるのだろうけど、小説も含めて十二分に『スキップ』の世界を堪能できたことに感謝。 (★★★★)
  • 沖縄ラーメンズライヴ
    ラーメンズ:
    『沖縄ラーメンズライヴ  サーターアンダギーは見かけのシンプルさの割に名前が長過ぎ  A&Wは貴方と私の略。  ラーメンズにとって沖縄が楽園になるかどうかは客次第』 やっぱり頭の良い人の考えることは面白い。 (★★★★)
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