渓嵐国泰山海紘宮

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September 2008

September 11, 2008

お月見

 日曜日は中秋の名月。
 奇しくも、現在、教材は『竹取物語』は「かぐや姫の昇天」。
 
 思い起こせば、もしかしたら、この日本最古の物語を
 教壇で語るのは初めてかも知れない。
 先日まで「帝の求婚」を読んできたが、
 これが結構おもしろい。

 逢ってくれないかぐや姫に何とか逢おうと
 帝は「にはかに日を定めて」やってくる。
 アポ無し突撃だ。
 それで、部屋に入り込み、袖をとらえて、
 顔を伏せているかぐや姫をのぞき込み
 「放しはしないよ」と言い放つ。
 女生徒の「きも~い!」という反応も
 現代ならば当然か。まるでストーカーである(笑)
 
 でも、そんな帝へのかぐや姫の対応は見事。
 「私は、この国の人間ではないから、
  貴方の意のままにするのは難しいでしょう。」
 実にCoolである。
 この国の人間だったら、
 確かに頂点にある帝の言うことを聞かないわけにはならない。
 しかし、かぐや姫は別カテゴリー。
 実に反権力的でかっこいい。

 それでも帝は「何故そんなことがあろうか。(強気の反語)
 絶対私は連れていらっしゃるぞ」と
 自尊敬語を用いてのオバカ発言。
 すると、かぐや姫は「ふと影になって消えてしまう」
 何しろ竹取はSFだ。帝もこれにはどうにも出来ず
 「頼むから元の姿になってくれ。
  せめてそれを見てから帰ろう」
 と言い出す。それを聴き、かぐや姫は元に戻る。
 帝はその芸当(?)にますます惹かれてしまう。
 地球の女に飽きてるからなのか?
 私だったら、ちょっとひく(^^;;;;(生徒も同感)

 その後、歌を交わしたら、歌まで上手で、
 帝はますます帰れなくなる。
 「どこまでしつこいんだ!」と大顰蹙、だったのだが、
 指導書を見たら「帝の態度は紳士的」とあって
 びっくりしてしまった。
 平安朝的には、帝ともあろう人だから
 ここまで譲歩してるのは「紳士」なのだろう。
 この辺の感覚の違いもおもしろい。
 
 時代を超えて物語を読むことは
 やはりとても味わい深い。
 月の頃に読むかぐや姫の物語をもう少し楽しもう(*^-^)
 

September 10, 2008

ちょっと、うれしい。

 
 3月に修学旅行があるのだが、
 その1次締め切りが今日だった。
 3日前まで39人中20人しか出して無くて
 ピ~ンチ!と思った私は
 学級通信で、猛プロモーションをかけた。
 前回、修学旅行で北海道に行ったときの思い出や
 自分の高校時代の話を書いたり、
 北海道の写真を載せたり。
 
 で、今日、祈る思いで申込書の数を数えたら
 なんと36枚!ブラボー!
 同時期にある英国研修に参加する生徒もいるので
 ほぼ全員参加!
 もちろん強制できることではないけれど
 担任としては「1組で」参加したかったのだ。
 クラスでの思い出をたくさん作りたいのだ。

 他のクラスは7割から8割くらいの申し込み状況らしい。
 自由参加の旅行だから、参加を決めるのには
 クラスの雰囲気も大きいと思う。
 1学期の学級経営は、そこそこ評価できるな、と
 自分を自分でほめてやろう(笑)
 俄然やる気になってきたので
 2学期も頑張ろう♪
 

 

September 01, 2008

赤い大人

 
 久々に、妹&甥&姪が呼んで、うちで夕食を食べた。
 なかなか部屋が片付かなくて、
 子どもを呼べなかったのだ(^^;;;

 で、甥っ子のめい(笑)
 暴れん坊でエネルギッシュなのに、
 あんまりちゃんと食べないので、困っている。
 いつもなだめすかしながら食事させるのだけど
 最近は反抗期なので、
 「めいには、これ、食べられるわけないよなぁ。
  無理だよなぁ」と言って食べる気にさせるワザを
 駆使しているのだが、今日は
 おばけを撃退するために食べなければならないと
 正義のヒーロー気分になっていたらしく
 (BSで放送中のウルトラマンタロウがお気に入り)
 なんだかよく食べた。
 とくに、プチトマトを頬袋に入れるのが楽しかったらしく
 4つも5つも食べたのだが、その際に
 「トマト、食べたら、赤い大人になって
  おばけやっつけられるよ。
  赤い大人はさぁ、頭からさぁ、ぼぉって火が出るんだよ」
 という。
 赤い大人って・・・想像の世界の話なのか?
 なんだか「大日本人」みたい(笑)
 「ねぇねぇも、じぃじぃも、まぁまぁも、
  トマト食べたから、赤い大人になれるよ」
 とお墨付きを頂いたが(笑)
 ちなみにめいのおばけ撃退法は
 「騒ぐ」のだそう・・・
 確かに、めいが騒ぐのはいちばん怖い(爆)
 よくわかってるよなぁ・・・・
 
 

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雅俗共賞〜最近観た映画〜

  • 真珠の耳飾りの少女
    :
    光の変化を感じ取るものと、そうでないもの。それを人々は「芸術を解するか否か」と表現するのだけど要は感性の問題。美とか快とかいうものの一致こそが人を理解する根本を成すのだと思った。映像がもの凄くきれい。 (★★★)

音吐朗朗〜最近聴く音楽〜

  • 雪月花
    YUMING: WINGS OF WINTER,SHADES OF SUMMER 
     時に、出会いは偶然。4年も前に発売されたこのアルバムを、今日、このタイミングで初めて聴いたのも、偶然。十代の頃から、ユーミンの曲の「やさしさに包まれ」て、歌詞の鋭さに突かれて、何度も窮地を切り抜けてきた。今回も、きっと背中を押してくれるね。どんな状態になっても、私らしく、凛といること。そうきっと「悲しみにも時は流れ 海へと注いでいく」のだから。 (★★★★★)
  • 『愛と欲望の日々』&『Lonely Woman』
    サザンオールスターズ:
    『大奥』のようなドラマを軽やかにするのはサザンしかいないのかも。女の情念なんてハレルヤ!ってなもんかな。きらびやかなジャパネスク調のサザン(世は万葉あたりね)、実はかなり好き(^-^)『Lonely Woman』は秋冬のサザン。実はサザンは全天候型なのよ(笑)(桑田さんは雨男だけど) (★★★★)
  • 乙女ノックアウトナイト
    比屋定 篤子: ひやじょう
    久々発売の4thアルバムのお気に入りの曲。もう大分前からライヴでは歌われていたけど、毎回このテンポにくらくらでした(^-^)レコード会社の人からこの題名は・・・と言われたらしいけど、この題名あってこそ、だと思う。オザケンの『東京恋愛専科・または恋は言ってみりゃボディーブロー』を思わせますです。 (★★★★)
  • ミモザ
    ゴスペラーズ:
    最近、どれを聴いても同じに聴こえる(爆)新しい刺激が欲しいよぉ。でも、サビの黒ポンの声は良いね。あとCMの唐沢くんもね。 (★★)

錦心繍口〜最近読んだ本〜

  • J・K・ローリング: ハリーポッターと秘密の部屋
    ハリーポッターシリーズは、話題になってすぐに1作目を読んだのだけど、正直、あまり興味が持てず、そのままにしておいた。が、最近、生徒と面接の練習をしている時に「教育学部に行きたいと思ったのは、ハリーポッターシリーズのダンブルドア校長先生の影響があります」というのを聞いて、改めて読んでみようと思った。この巻でも、自分がスリザリンと関係深いのではないかと悩むハリーに、「大切なのは、どう生まれたではなく、何を選ぶかだ」と助言するところがいちばん心に染みた。なるほど、教育指南書として読むハリーポッターもありだな、とシリーズ読破を試みている。それにしてもロックハートは、ひどすぎる教師だ(笑)
  • 竹田 青嗣: 「自分」を生きるための思想入門
    思想とは、社会的には人間に「正しいこと」を教えるものではなく、社会の中で絶えず「より合理的な関係」を作り出していくための“技術”であり、実存的には、個々の人間が、自分の生全体から「より大きいエロス(生きる喜び)」を引き出すための有効な“技術”であるという主張には、目から鱗が落ちた。自分が目指す生き方のために、様々な思想家の思想をどう理解し、どう選び取るか。哲学とはかくも実用的なのかと感動した。さて、私は、何をえらべばいいのか。それこそ、自分でしか決められない実存的問題なのである。 (★★★★)
  • 鈴木 真砂女 ・黛 まどか : 恋がすべて
    新旧女流俳人対談集。鈴木 真砂女という名前は知っていたが、こんなにも壮絶な恋をした人だったとは・・・その激しさと、強さと、美しさに号泣。魂が惹かれあうというのは、きっとこういうことを言うのだろうな。そんな巡り会いがひとつあれば、人はしあわせなのだと思う。黛さんも、そういう恋が出来るといいですね(笑) (★★★★)
  • 小谷野 敦: モテない男
    ものすごく面白くて、旅行中に二日で読み終えて、友人に押し付けてきた(笑)「恨み言」的な体裁を取りながら、しっかり分析されているところが流石。「恋愛はしなくても生きていける」と提唱したいけど出来ないジレンマが面白かった。(なんて言ったら怒られるかも)私はやっぱり本居宣長派の恋愛至上主義です(^^; (★★★★)
  • 養老 孟司: バカの壁
    今更ですが(笑)これって、ベストセラーなんだよね?一昨年、日本でいちばん読まれた作品なんだよね?こういう「もっともなこと」の溢れた本がそんなに売れてるのに、こんなにどうしようもない社会なのは何故なんだろう?(^^;「個性」についての考え方など、とてもわかりやすくて的確だと思いました。 (★★★★)
  • 瀬尾 まいこ: 図書館の神様
    文学音痴のでもしか国語教師が主人公。結構いるんだよね、実は(爆)私、もの凄く苦手なんだけど(爆)でも、まぁ、現代的には響きやすい話なのかもしれない。これをきっかけに漱石や周五郎を読む人が出れば、それはそれで良いのでしょう(^^; (★★★)
  • 小谷野 敦: 性と愛の日本語講座
    近現代文学における性愛に関係する言葉を、まじめに調べた一冊。下世話に思える言葉であろうと、いくつもの出典に当たって読み解いて行く作業はまさに国文学。大学でやってたことを思い出して楽しかった(^-^) (★★★★)

気韻生動〜最近観た舞台〜

  • Dr.TV
    福澤一座:
    福澤一座の第二回公演。言葉とテレビにこだわったこの作品群は、これからも小さなエピソードを繋いでいく形なのかな?正直言って、去年の方が面白かったなぁ(^-^;)しかし、森圭介アナはやっぱり好み(^^;一瞬「畑中くん?」と思う部分があって、やっぱり好きなタイプが似ていることが判明。結局ショタコンか(爆) (★★★)
  • SHIROH
    劇団☆新感線:
    歌うような台詞、とよく言うが、歌がきちんと台詞になっていることに感動。上川さんはとても歌が上手いと言う訳ではないのだが、すごくまっすぐに体に染みてくるのだ。『マイ・フェア・レディ』の レックス・ハリスンみたい。もう一人のシロウ、中川くんはもの凄く歌がうまかった。そして、ロック。それから迫力の群舞。すごい。少しは見習え<『クラ○ディア』(爆) (★★★★)
  • 『スキップ』
    演劇集団キャラメルボックス: タイムトラベルシアターVol.1
    都合三回鑑賞。一度目は現在の自分に重ね合わせて観てしまって号泣。二度目は少し冷静になり、自分が頭の中でだいぶ補って見ていること気付く。それでも、告白されると泣いてしまう(;_;)3度目の千秋楽は、坂口さんの熱演にまた引き込まれ、クライマックスでやっぱり涙を禁じ得ない。とにかくさわやかに泣けた。演劇としての構成の問題などはあるのだろうけど、小説も含めて十二分に『スキップ』の世界を堪能できたことに感謝。 (★★★★)
  • 沖縄ラーメンズライヴ
    ラーメンズ:
    『沖縄ラーメンズライヴ  サーターアンダギーは見かけのシンプルさの割に名前が長過ぎ  A&Wは貴方と私の略。  ラーメンズにとって沖縄が楽園になるかどうかは客次第』 やっぱり頭の良い人の考えることは面白い。 (★★★★)
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