渓嵐国泰山海紘宮

Recent Trackbacks

« August 2007 | Main | October 2007 »

September 2007

September 29, 2007

歴史は作ればいい


 2007年9月29日は、歴史に残る特別な日になった。
 集団自決の教科書検定問題での県民集会が計画されてから
 ほんの数週間、「行かなくちゃ!」は大会コピーであるとともに
 私たちの間の合い言葉だった。
 …とは言っても、どれだけ集まるんだろう?という不安はあった。
 95年の少女暴行事件のときが8万5千人、
 でも、この12年の間に、沖縄の雰囲気も大分変わった。
 冷めたと言うか、諦めが見えると言うか、
 色々な活動が形式的なものになってきているように見えた。
 今年は、普天間基地包囲の人間の鎖が全部つながらなくて
 本島に切ない思いが伝えられた。
 でも、そんなことよりも、苦しい生活の方が
 どうにもならない経済状態の方が、沖縄県民にとっては
 重くのしかかっていたのだ。

 北部に住むようになって3年半、
 確かにこの町で生きていくためには
 基地に頼らなければならないのだという
 辛い気持ちがひしひしと感じられて
 板挟みになる切なさを噛み締めざるを得なかった。

 だけど、今日は明らかに違った。
 駐車はさすがに出来ないだろうと
 臨月の妹に送ってもらって会場に向かったのだが
 普段なら15分もかからないところが
 1時間以上もかかってしまって大遅刻。
 のろのろ運転の車の横を、
 本当に沢山の人が会場に向かっていた。
 宜野湾海浜公園からは人が溢れ出し、
 那覇ハーリーでも、那覇祭りでも、
 観たことの無い人の数だった。
 伸び放題の雑草は、多くの人に踏みしだかれて
 ミステリーサークルのようになっていて
 多くの人が動くエネルギーのすごさを物語っていた。
 しかし、いちばん凄かったのは、
 この人出、この混雑、この混沌の中で
 苛々している人間が誰もいない、と言うことだった。
 みんな、多くの人がいることを、本当に喜んでいた。
 よかったね、と笑顔で語り合っていた。
 あんな集団を、私は今までに観たことが無い。
 こんなことが存在するのだと、心が震えた。

 主催者発表は12万人、沖縄県民が130万人だとすれば、
 ほぼ10人に1人が参加したことになる。
 にちゃんねるには、「嘘をついてる、そんなにいるわけない」だの
 「どうせ労組と左翼の寄せ集めだ」だの
 「本土から人間を投入している」だの書いてあったけど
 実際、あそこにいた人間からしたら、
 不幸なネット妄想族だなぁ、と思ってしまう。
 確かに、12万の人間が動く体験なんて
 ほとんどの人間がしたこと無いのだろうから
 想像もできないのだろう。
 私だって、多分一生に一度の経験だと思う。
 
 普段は、思想も、信条も、全く違う人もいる。
 色々なものを越えて
 「自分の都合のために歴史を歪めちゃいけないよね」
 という思いだけで集まっているこの集団は
 なんだかすごく気持ちよかった。
 ある団体によって辛い思いをさせられたと
 はっきり証言している人がいるのに
 その被害者のことばを、
 証人が亡くなっていくのに乗じて
 踏みにじるなんて、誠意が無さ過ぎる。
 不都合な歴史を歪めても、
 事実は消えない。
 それに関わった人が亡くなったとしても
 その事自体は消えて無くなるわけではないのだ。
 
 歴史は変えるんじゃなく、作ればいい。
 過ちを犯さずに生きていくことなんて
 誰にも出来ない。
 大切なことは、自分の過ちをきちんと受け止めて
 好ましい歴史を作って行くことだ。
 私たちひとりひとりは小さな存在だけれども
 今日のように、歴史を作るひとりになれる。
 そのことだけは忘れずに、雄々しく生きたいな。
 
 相変わらず、全国紙はあんまり書いてくれないようなので、
 沖縄の新聞、読んでくださいね。
 琉球新報
 沖縄タイムス

September 19, 2007

県弁論大会

 県弁論大会の運営に関わるのももう3年目。
 今年は集計係のチーフの先生が育休に入り
 なんと私がチーフ。
 初めてのメンバーに説明しながらなんとか乗り切る。
 みなさん、コンピュータ操作の達人だったので
 何の苦労もありませんでした(^-^)

 苦労したのは、もうひとつ今年から引き受けた
 審査員の方々との調整。
 張り切って3ヶ月前に内諾を取り付けたのに
 様々な理由で、なんと三人もの方が参加不可能に・・・
 内諾、早すぎたかも(爆)
 と、焦りつつ、代役を紹介していただいたお一人以外は
 自分で探すことに・・・
 
 一人は、初任の私立高校で教えていた
 現在フリーで活躍中のアナウンサー吉田くんにお願い。
 快く引き受けてくれて、本当に助かりました。
 早速ブログも書いてくれてるので、
 リンクしておきます(^-^)
吉田鉄太郎の日記

 彼が高校三年生の時、校内弁論大会で
 制限時間の7分を大きく越えながら熱く語っていたのが
 マスコミで働く夢だった。
 あのときの体育館の暑さ、そしててっちゃんの熱さ、
 今でも懐かしく思い出す。
 そんな彼が自分の意見を表明することの大切さを
 語ってくれているブログを読むと、
 なんか胸が熱くなる。
 ふとしたハプニングからだったけど、
 こういうかたちで出逢いなおせて本当によかったなぁ、と思う。

 もうお一人は、去年もウチの学校を
 非常勤で助けていただいた大先輩にお願いした。
 10月から新しいお仕事があるということでお忙しい中、
 引き受けてくださって、本当に感謝。
 もちろん弁論にも一家言ある方なので
 専門委員長も「パーフェクト!」と誉めてくれた人選だった。
 北部から朝早く駆けつけてくださって、
 またしても頭が上がらなくなってしまったが
 喜んでこれからも私のできることでお返ししたい。

 さて、弁論の結果はと言うと、
 今年は、うちの代表も凄く頑張っていたのだけど
 緊張からか失敗してしまい、予選通過ならず(^-^;;;
 でも、1年生なので、次の機会に期待、である。
 他の弁士の弁論は・・・
 正直に言うと、仕事が忙しくてゆっくり聞けなかった(爆)
 これから作るDVDでチェックだ(爆)
 
 

September 12, 2007

卒業生進路講演会

 9人の卒業生を招いての進路講演会が行われた。
 私たちが教壇から言うよりも、
 年齢の近い先輩から言われると
 「資格取得の大切さ」も
 「早期進路決定の必要性」も身にしみるようだ.
 いつもに比べればよく聞いていた。

 招かれた卒業生の中には、
 去年、学校を越えてセンター試験指導をしたMと
 一昨年論文指導をしたYという国立大生二人がいたので
 終了後、今いちばん力を入れている
 放課後講座の面々と対面させた。
 国立大学なんて、自分とは遠い存在だと思っている彼らに
 専門高校生枠があることを紹介して、
 実際に頑張っている先輩から刺激をうけて
 志を高く持つようにするのが狙い。
 少しくだけた雰囲気の中で、なかなか楽しげに
 大学の話を聞いていた。
 
 何が何でも国立に入るのがいいとは思わないけれど、
 出来るだけ広い視野で、
 さまざまな進路を選び取る気持になるのは
 大切だなと思っている。
 話をした卒業生は「自分たちの時に
 あんな仲間がいたらよかったのに」と話していた。
 彼らは、まさに孤軍奮闘で、
 ほぼ、ひとりで頑張り抜いたのだ。
 (Yにはよきライバルはいたのだけど・・・)
 励ましあう仲間がいるのは心強い。
 この講座メンバーは切磋琢磨しあって頑張っている。
 私たちも教えていてとても楽しい。
 4年前、転勤してきた時には想像もしなかった展開だ。
 来年の春、みんなが笑顔で卒業できるように
 ベストを尽くしたいな。
 

« August 2007 | Main | October 2007 »

July 2015
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

雅俗共賞〜最近観た映画〜

  • 真珠の耳飾りの少女
    :
    光の変化を感じ取るものと、そうでないもの。それを人々は「芸術を解するか否か」と表現するのだけど要は感性の問題。美とか快とかいうものの一致こそが人を理解する根本を成すのだと思った。映像がもの凄くきれい。 (★★★)

音吐朗朗〜最近聴く音楽〜

  • 雪月花
    YUMING: WINGS OF WINTER,SHADES OF SUMMER 
     時に、出会いは偶然。4年も前に発売されたこのアルバムを、今日、このタイミングで初めて聴いたのも、偶然。十代の頃から、ユーミンの曲の「やさしさに包まれ」て、歌詞の鋭さに突かれて、何度も窮地を切り抜けてきた。今回も、きっと背中を押してくれるね。どんな状態になっても、私らしく、凛といること。そうきっと「悲しみにも時は流れ 海へと注いでいく」のだから。 (★★★★★)
  • 『愛と欲望の日々』&『Lonely Woman』
    サザンオールスターズ:
    『大奥』のようなドラマを軽やかにするのはサザンしかいないのかも。女の情念なんてハレルヤ!ってなもんかな。きらびやかなジャパネスク調のサザン(世は万葉あたりね)、実はかなり好き(^-^)『Lonely Woman』は秋冬のサザン。実はサザンは全天候型なのよ(笑)(桑田さんは雨男だけど) (★★★★)
  • 乙女ノックアウトナイト
    比屋定 篤子: ひやじょう
    久々発売の4thアルバムのお気に入りの曲。もう大分前からライヴでは歌われていたけど、毎回このテンポにくらくらでした(^-^)レコード会社の人からこの題名は・・・と言われたらしいけど、この題名あってこそ、だと思う。オザケンの『東京恋愛専科・または恋は言ってみりゃボディーブロー』を思わせますです。 (★★★★)
  • ミモザ
    ゴスペラーズ:
    最近、どれを聴いても同じに聴こえる(爆)新しい刺激が欲しいよぉ。でも、サビの黒ポンの声は良いね。あとCMの唐沢くんもね。 (★★)

錦心繍口〜最近読んだ本〜

  • J・K・ローリング: ハリーポッターと秘密の部屋
    ハリーポッターシリーズは、話題になってすぐに1作目を読んだのだけど、正直、あまり興味が持てず、そのままにしておいた。が、最近、生徒と面接の練習をしている時に「教育学部に行きたいと思ったのは、ハリーポッターシリーズのダンブルドア校長先生の影響があります」というのを聞いて、改めて読んでみようと思った。この巻でも、自分がスリザリンと関係深いのではないかと悩むハリーに、「大切なのは、どう生まれたではなく、何を選ぶかだ」と助言するところがいちばん心に染みた。なるほど、教育指南書として読むハリーポッターもありだな、とシリーズ読破を試みている。それにしてもロックハートは、ひどすぎる教師だ(笑)
  • 竹田 青嗣: 「自分」を生きるための思想入門
    思想とは、社会的には人間に「正しいこと」を教えるものではなく、社会の中で絶えず「より合理的な関係」を作り出していくための“技術”であり、実存的には、個々の人間が、自分の生全体から「より大きいエロス(生きる喜び)」を引き出すための有効な“技術”であるという主張には、目から鱗が落ちた。自分が目指す生き方のために、様々な思想家の思想をどう理解し、どう選び取るか。哲学とはかくも実用的なのかと感動した。さて、私は、何をえらべばいいのか。それこそ、自分でしか決められない実存的問題なのである。 (★★★★)
  • 鈴木 真砂女 ・黛 まどか : 恋がすべて
    新旧女流俳人対談集。鈴木 真砂女という名前は知っていたが、こんなにも壮絶な恋をした人だったとは・・・その激しさと、強さと、美しさに号泣。魂が惹かれあうというのは、きっとこういうことを言うのだろうな。そんな巡り会いがひとつあれば、人はしあわせなのだと思う。黛さんも、そういう恋が出来るといいですね(笑) (★★★★)
  • 小谷野 敦: モテない男
    ものすごく面白くて、旅行中に二日で読み終えて、友人に押し付けてきた(笑)「恨み言」的な体裁を取りながら、しっかり分析されているところが流石。「恋愛はしなくても生きていける」と提唱したいけど出来ないジレンマが面白かった。(なんて言ったら怒られるかも)私はやっぱり本居宣長派の恋愛至上主義です(^^; (★★★★)
  • 養老 孟司: バカの壁
    今更ですが(笑)これって、ベストセラーなんだよね?一昨年、日本でいちばん読まれた作品なんだよね?こういう「もっともなこと」の溢れた本がそんなに売れてるのに、こんなにどうしようもない社会なのは何故なんだろう?(^^;「個性」についての考え方など、とてもわかりやすくて的確だと思いました。 (★★★★)
  • 瀬尾 まいこ: 図書館の神様
    文学音痴のでもしか国語教師が主人公。結構いるんだよね、実は(爆)私、もの凄く苦手なんだけど(爆)でも、まぁ、現代的には響きやすい話なのかもしれない。これをきっかけに漱石や周五郎を読む人が出れば、それはそれで良いのでしょう(^^; (★★★)
  • 小谷野 敦: 性と愛の日本語講座
    近現代文学における性愛に関係する言葉を、まじめに調べた一冊。下世話に思える言葉であろうと、いくつもの出典に当たって読み解いて行く作業はまさに国文学。大学でやってたことを思い出して楽しかった(^-^) (★★★★)

気韻生動〜最近観た舞台〜

  • Dr.TV
    福澤一座:
    福澤一座の第二回公演。言葉とテレビにこだわったこの作品群は、これからも小さなエピソードを繋いでいく形なのかな?正直言って、去年の方が面白かったなぁ(^-^;)しかし、森圭介アナはやっぱり好み(^^;一瞬「畑中くん?」と思う部分があって、やっぱり好きなタイプが似ていることが判明。結局ショタコンか(爆) (★★★)
  • SHIROH
    劇団☆新感線:
    歌うような台詞、とよく言うが、歌がきちんと台詞になっていることに感動。上川さんはとても歌が上手いと言う訳ではないのだが、すごくまっすぐに体に染みてくるのだ。『マイ・フェア・レディ』の レックス・ハリスンみたい。もう一人のシロウ、中川くんはもの凄く歌がうまかった。そして、ロック。それから迫力の群舞。すごい。少しは見習え<『クラ○ディア』(爆) (★★★★)
  • 『スキップ』
    演劇集団キャラメルボックス: タイムトラベルシアターVol.1
    都合三回鑑賞。一度目は現在の自分に重ね合わせて観てしまって号泣。二度目は少し冷静になり、自分が頭の中でだいぶ補って見ていること気付く。それでも、告白されると泣いてしまう(;_;)3度目の千秋楽は、坂口さんの熱演にまた引き込まれ、クライマックスでやっぱり涙を禁じ得ない。とにかくさわやかに泣けた。演劇としての構成の問題などはあるのだろうけど、小説も含めて十二分に『スキップ』の世界を堪能できたことに感謝。 (★★★★)
  • 沖縄ラーメンズライヴ
    ラーメンズ:
    『沖縄ラーメンズライヴ  サーターアンダギーは見かけのシンプルさの割に名前が長過ぎ  A&Wは貴方と私の略。  ラーメンズにとって沖縄が楽園になるかどうかは客次第』 やっぱり頭の良い人の考えることは面白い。 (★★★★)
無料ブログはココログ