渓嵐国泰山海紘宮

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April 2007

April 19, 2007

 新生の本校には、今春、
 「進学を目指す」新生の科ができた。
 6万弱の人口を持つこの街には
 普通高校がひとつしかない。
 毎年、1クラス分の中学生が、
 市内の普通高校に行けずに、
 近隣の町村に流れている。
 そんな現状を鑑み、情報の専門を学びながら
 進学をめざす科を作ったわけだ。

 で、その新しい科、
 なにしろ一期生なので、
 イマイチ科のコンセプトを飲み込まないまま
 紛れ込んでしまったらしき生徒もいる。
 
 Mはその典型で、
 最初の「履修/修得」に関する説明のプリントに
 暴走族よろしく日章旗の絵を書くわ、
 国語の授業プリントは改造バイクの絵と
 暴走族グループの名前で埋め尽くすわ、
 眉毛はないわと、明らかに毛色が違う。

 そんなMも含めて今週は、初めての模試週間である。
 月曜日からLHRのある日を除いて、
 毎日6校時に10分延長で頑張っている。
 今日は、私が試験監督に行った。
 教室に入ると、Mが寄ってきて
 「先生、いつもハイヒールだね」と声をかけてきた。
 確かに、今日は7センチヒールを履いていたので
 「そうだねぇ、でも、昨日もヒール高かったっけ?」と
 答えると「うん。昨日は金だった」との返事。
 そうそう、昨日は大雨だったので、
 着いてからミュールに履き替えたのだ。
 ヒールはそう高くはなかったのだけど、
 確かにM好みな感じの
 ちょっとキラキラ光る感じの靴だった。
 凄い観察力だ。
 女子ならまだしも、男の子で靴までチェックしているとは・・・
 「いいよ、先生、ナイスだ!」と褒めてもくれた。
 やっぱり学校には(生徒の気持を引くために)
 オシャレをしていくべきだ(笑)

 5時間授業を受けた後で疲れているであろうに
 ほとんどの生徒は真摯に(結構難しい)問題に取り組んでいた。
 そんなこのクラスでは、
 対面式で発表される「クラスを表す漢字一文字」に
 「一」が選ばれそうなのだとか。
 新しい学校の一期生、そして、
 新しい科の一期生だから、というフレッシュな理由だそうだが
 それでもやっぱりMのいるグループは「一」ではなく
 「壱」と書いていたのだとか(笑)
 いいぞ、M、学力の高いヤンキーもかっこいいかも(^^;;;

 進学は望めるけど、紋切り型ではない
個性的な科になるといいな(^-^)
 
 

April 13, 2007

謹慎愚連隊


 3年生のKにYにRが
 新学期早々謹慎別室指導に入ってしまった。
 KとYが喫煙、Rはなんと4月恒例の
 水爆弾(ビニールに水を入れて
 階下の1年生に落とす卑劣な行為)の
 落下未遂現行犯。
 今年から科預かりではなく
 生活指導部に仲良くいれられて
 机を並べている。
 授業に行く途中通りかかったついでに
 「おいおい、新学期早々、
  こんなとこからスタート?」
 と声をかけると、Kが
 「先生、確かに、タバコ吸うのは悪いよ。
  でも、人にものを投げつけるよりはずっと
  マシだと思うね」とRを見やった。一方Rは、
 「いや、タバコは法律で禁止されてるんだから
  そりゃ、やっぱり悪いよ」と応戦。
 「おう、それはいい議論だね。
  たっぷり時間はあるから、そのことについて
  議論を深めるといいと思うよ。
  ちなみに、私は、どっちも悪いと思うけど(^-^)」
 と答えると、
 「わかった、じゃあ、それについて考えて、
  作文書いて提出するよ」とK。
 まさか本気じゃないだろうが、
 なかなか大人な受け答え。さすが最高学年だ。

 その後も3人は「俺たち謹慎愚連隊〜」と
 歌いながら楽しそうに歩いていた。
 謹慎しててもやっぱり春なのだな(笑)

春のチカラ

 校名も、1年生の制服も新しくなった本校では、
 生徒数も倍、職員数もほぼ倍、で
 ものすごいことになっている。

 朝から夕方までばたばたと行われた
 今週月曜日の就任式、始業式、開校式、入学式の
 4連発でへとへとになった体を引きずっての
 1週間もようやく終了。
 なんだかいろいろ慣れない中だったが、
 結構楽しく過ごせたのは新学期の魔法かもしれない。
 
 すこぶる体調が悪く、
 寝付きも悪く、
 疲れも抜けなかった春休みまでと比べると
 夜も眠れるし、運動もこないしてるし
 (jazzersizeはがんばってるぞ(^^;;;)
 送別会で増えた体重もほぼ戻ったし(爆)
 朝も起きられるし、なかなかに元気。
 病は気から、
 やっぱりフレッシュな春の気分のおかげだろう。
 
 実は結構やる気なのは、生徒も一緒だったりする。
 私の愛する機械科猿軍団もみんな揃って2年に進級。
 相変わらず元気いっぱいで、
 私と相棒が揃って最初の授業に行くと
 「(若い先生がいっぱい来たのに)
  今年も一緒かよ!」と悪態をつかれたが、
 中には「俺はうれしいぜぃ!」と手を振ってくれる輩もいて
 気持ちよく授業開始。
 毎年恒例の「卒業する自分への手紙」を書いた。

 去年通りの展開クラスに別れた2時間目の今日は、
 工藤直子の「のはらうた」を使った詩の授業。
 教材がぐっと来たのか、ずいぶんやる気で、
 ばんばん答えて、楽しく盛り上がった。
 「すごいねぇ、今年の1組はやる気が違うねぇ」と
 褒めちぎると
 「最初だからだよ!」
 「そのうちダレルから、心配するなぁ!」と
 明るいお返事(^^;;;
 やっぱり、春のチカラだね。
 
 
 
 

April 05, 2007

発足職員会議

 全てがリセットされてしまった新校では、
 こないだやったばかりの職員会議当番が
 当たり前のように回って来る(-_-;;;;
 国語科で在任期間もいちばん長いとなると
 なんでも最初なのだ。
 おまけにペアは、初任研。
 とうぜん私が司会である。(もうひとりが記録)

 なんと議題が11もある
 めまいを誘われる大会議で、
 9時半から12時までぶっ通し・・・
 普通の5会ぶんくらい喋った気が・・・
 しかも、まだ慣れない雰囲気に
 みんないまいち他人事なのか
 反応が薄いし(爆)
 もっとも、それをいいことに
 強引に進めちゃったけど(超爆)

 そういう押しがよかったのか、
 終了後「素晴らしい司会だった」と
 各方面から絶賛(笑)
 いやいやいや・・・早く終わりたかっただけです(^^;;;;

しかし、まだまだ各方面
 いろいろまとまらず、明日も朝から臨時会議・・・
 もちろん明日は一般席なので
 言いたいことを存分に言わせていただきます。
 (いや、今日も言ってたけどね(^^;;;)

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雅俗共賞〜最近観た映画〜

  • 真珠の耳飾りの少女
    :
    光の変化を感じ取るものと、そうでないもの。それを人々は「芸術を解するか否か」と表現するのだけど要は感性の問題。美とか快とかいうものの一致こそが人を理解する根本を成すのだと思った。映像がもの凄くきれい。 (★★★)

音吐朗朗〜最近聴く音楽〜

  • 雪月花
    YUMING: WINGS OF WINTER,SHADES OF SUMMER 
     時に、出会いは偶然。4年も前に発売されたこのアルバムを、今日、このタイミングで初めて聴いたのも、偶然。十代の頃から、ユーミンの曲の「やさしさに包まれ」て、歌詞の鋭さに突かれて、何度も窮地を切り抜けてきた。今回も、きっと背中を押してくれるね。どんな状態になっても、私らしく、凛といること。そうきっと「悲しみにも時は流れ 海へと注いでいく」のだから。 (★★★★★)
  • 『愛と欲望の日々』&『Lonely Woman』
    サザンオールスターズ:
    『大奥』のようなドラマを軽やかにするのはサザンしかいないのかも。女の情念なんてハレルヤ!ってなもんかな。きらびやかなジャパネスク調のサザン(世は万葉あたりね)、実はかなり好き(^-^)『Lonely Woman』は秋冬のサザン。実はサザンは全天候型なのよ(笑)(桑田さんは雨男だけど) (★★★★)
  • 乙女ノックアウトナイト
    比屋定 篤子: ひやじょう
    久々発売の4thアルバムのお気に入りの曲。もう大分前からライヴでは歌われていたけど、毎回このテンポにくらくらでした(^-^)レコード会社の人からこの題名は・・・と言われたらしいけど、この題名あってこそ、だと思う。オザケンの『東京恋愛専科・または恋は言ってみりゃボディーブロー』を思わせますです。 (★★★★)
  • ミモザ
    ゴスペラーズ:
    最近、どれを聴いても同じに聴こえる(爆)新しい刺激が欲しいよぉ。でも、サビの黒ポンの声は良いね。あとCMの唐沢くんもね。 (★★)

錦心繍口〜最近読んだ本〜

  • J・K・ローリング: ハリーポッターと秘密の部屋
    ハリーポッターシリーズは、話題になってすぐに1作目を読んだのだけど、正直、あまり興味が持てず、そのままにしておいた。が、最近、生徒と面接の練習をしている時に「教育学部に行きたいと思ったのは、ハリーポッターシリーズのダンブルドア校長先生の影響があります」というのを聞いて、改めて読んでみようと思った。この巻でも、自分がスリザリンと関係深いのではないかと悩むハリーに、「大切なのは、どう生まれたではなく、何を選ぶかだ」と助言するところがいちばん心に染みた。なるほど、教育指南書として読むハリーポッターもありだな、とシリーズ読破を試みている。それにしてもロックハートは、ひどすぎる教師だ(笑)
  • 竹田 青嗣: 「自分」を生きるための思想入門
    思想とは、社会的には人間に「正しいこと」を教えるものではなく、社会の中で絶えず「より合理的な関係」を作り出していくための“技術”であり、実存的には、個々の人間が、自分の生全体から「より大きいエロス(生きる喜び)」を引き出すための有効な“技術”であるという主張には、目から鱗が落ちた。自分が目指す生き方のために、様々な思想家の思想をどう理解し、どう選び取るか。哲学とはかくも実用的なのかと感動した。さて、私は、何をえらべばいいのか。それこそ、自分でしか決められない実存的問題なのである。 (★★★★)
  • 鈴木 真砂女 ・黛 まどか : 恋がすべて
    新旧女流俳人対談集。鈴木 真砂女という名前は知っていたが、こんなにも壮絶な恋をした人だったとは・・・その激しさと、強さと、美しさに号泣。魂が惹かれあうというのは、きっとこういうことを言うのだろうな。そんな巡り会いがひとつあれば、人はしあわせなのだと思う。黛さんも、そういう恋が出来るといいですね(笑) (★★★★)
  • 小谷野 敦: モテない男
    ものすごく面白くて、旅行中に二日で読み終えて、友人に押し付けてきた(笑)「恨み言」的な体裁を取りながら、しっかり分析されているところが流石。「恋愛はしなくても生きていける」と提唱したいけど出来ないジレンマが面白かった。(なんて言ったら怒られるかも)私はやっぱり本居宣長派の恋愛至上主義です(^^; (★★★★)
  • 養老 孟司: バカの壁
    今更ですが(笑)これって、ベストセラーなんだよね?一昨年、日本でいちばん読まれた作品なんだよね?こういう「もっともなこと」の溢れた本がそんなに売れてるのに、こんなにどうしようもない社会なのは何故なんだろう?(^^;「個性」についての考え方など、とてもわかりやすくて的確だと思いました。 (★★★★)
  • 瀬尾 まいこ: 図書館の神様
    文学音痴のでもしか国語教師が主人公。結構いるんだよね、実は(爆)私、もの凄く苦手なんだけど(爆)でも、まぁ、現代的には響きやすい話なのかもしれない。これをきっかけに漱石や周五郎を読む人が出れば、それはそれで良いのでしょう(^^; (★★★)
  • 小谷野 敦: 性と愛の日本語講座
    近現代文学における性愛に関係する言葉を、まじめに調べた一冊。下世話に思える言葉であろうと、いくつもの出典に当たって読み解いて行く作業はまさに国文学。大学でやってたことを思い出して楽しかった(^-^) (★★★★)

気韻生動〜最近観た舞台〜

  • Dr.TV
    福澤一座:
    福澤一座の第二回公演。言葉とテレビにこだわったこの作品群は、これからも小さなエピソードを繋いでいく形なのかな?正直言って、去年の方が面白かったなぁ(^-^;)しかし、森圭介アナはやっぱり好み(^^;一瞬「畑中くん?」と思う部分があって、やっぱり好きなタイプが似ていることが判明。結局ショタコンか(爆) (★★★)
  • SHIROH
    劇団☆新感線:
    歌うような台詞、とよく言うが、歌がきちんと台詞になっていることに感動。上川さんはとても歌が上手いと言う訳ではないのだが、すごくまっすぐに体に染みてくるのだ。『マイ・フェア・レディ』の レックス・ハリスンみたい。もう一人のシロウ、中川くんはもの凄く歌がうまかった。そして、ロック。それから迫力の群舞。すごい。少しは見習え<『クラ○ディア』(爆) (★★★★)
  • 『スキップ』
    演劇集団キャラメルボックス: タイムトラベルシアターVol.1
    都合三回鑑賞。一度目は現在の自分に重ね合わせて観てしまって号泣。二度目は少し冷静になり、自分が頭の中でだいぶ補って見ていること気付く。それでも、告白されると泣いてしまう(;_;)3度目の千秋楽は、坂口さんの熱演にまた引き込まれ、クライマックスでやっぱり涙を禁じ得ない。とにかくさわやかに泣けた。演劇としての構成の問題などはあるのだろうけど、小説も含めて十二分に『スキップ』の世界を堪能できたことに感謝。 (★★★★)
  • 沖縄ラーメンズライヴ
    ラーメンズ:
    『沖縄ラーメンズライヴ  サーターアンダギーは見かけのシンプルさの割に名前が長過ぎ  A&Wは貴方と私の略。  ラーメンズにとって沖縄が楽園になるかどうかは客次第』 やっぱり頭の良い人の考えることは面白い。 (★★★★)
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