渓嵐国泰山海紘宮

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October 31, 2005

誰も知らない

 10月27日の新聞のトップ記事は、
 なんでしたか?
 沖縄の地方新聞は
 「国権限で海域使用/辺野古沿岸案合意
  知事許可権奪う特措法制定へ」
 「「15年」「軍民」白紙に 県の移設条件無視 
  沿岸部合意」
 「「強権的なやり方」県幹部憤る 埋め立て特措」
 と言った感じ。
 普天間基地の移設先を、
 辺野古崎キャンプシュワブとする。
 そのために知事許可権を奪う特措法を制定する、
 というのである。
 バカにするにもほどがある。
 「あなたの家の庭に、ゴミ捨て場を作ります。
  でも、あなたがそれに反対できないように
  新しい法律を作りますんで、
  あなたの意見は通りませんよ」
 というのと同じである。
 沖縄県民は(私が知る限り)みんな激怒した。
 当たり前である。
 さんざん踏みにじられてきたあげく
 戦後60年の今年、出されたのがこういう結果だ。
 
 そして、もっと恐ろしいのは、
 この「知事許可権剥奪」の事実を、
 沖縄県民以外、ほとんど知らないことだ。
 
 全国ニュースを見る限り、
 報道されているのは「米軍再編」で
 そこで強調されるのは
 「在沖縄米軍7000人削減」といった
 耳に心地よいニュースばかりなのだ。

 今日の夕方、辺野古崎移転に抗議する
 県民総決起大会に参加して、
 そのニュースがどう扱われているか知りたくて
 asahi.comを開くと、
 今日の話題にちゃんとあげられていて
 少し安心した。
 しかし、その関連記事を見て驚いた。
 かなり細かく何回にもわけて
 記事は書かれているが、
 「知事許可権剥奪」の記事は無い。
 
 慌てて、他の新聞社もチェックした。
 読売と日経は、集会の記事は無く、
 簡単な米軍再編の骨子だけ。
 なるほどねぇ。
 毎日もいくつか関連記事があるだけ。
 産経は意外にも(失礼)集会について
 取り上げているが、残りの記事は、
 上記三紙程度。

 日本のマスコミって、なんなんだろう。
 ほんとうに、ほんとうに、内地の人は
 今、沖縄で何が起こってるのか
 全く知らないんだ。
 同じ国でありながら、あきらかに
 意識的に、目をそらさせ、分断し、
 捨てようとしているんだなぁ、と思う。
 
 自民党が大勝した翌日、
 うちの生徒でさえ、
 「先生、憲法は変えられちゃうの?
  日本は戦争するようになるの?
  なんで大人はそんな選択をするの?
  みんな沖縄を見に来ればいいのに」
 と言っていた。
 社会に対する意識が高いと言えない
 あまり学ぶことが好きではない子たちでも、
 自分の頭の上を飛ぶ戦闘機には
 恐怖を覚えている。
 それは、体に染み付いた感覚だ。
 いつか、この状況の中で
 命を落とすかもしれない、という彼らの恐怖を
 誰が否定できるだろうか。
 
 真実を見つめて欲しい、と思っても
 新聞さえ全てを語っていない。
 あとは、地道に、声を上げ続けるしか無い。
 知っているものが、叫び続けるしか無い。
 そんな、声を遠いものだと思わずに、
 受け止めてくれる人がいることを
 そして、広めていってくれることを、信じて。

 
  
 
 
 

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Comments

簡単に、コメントをつけられないと思いながらも、読んで、知ったからには、私も声をあげなければいけないと思いました。

沖縄の人達の声を受け止めるには無知すぎるけれど。

まずは一歩、読ませていただきましたという証だけでも。

こんにちは。
ほんとに日本は間違った方向に進んでいると思います。
憲法改正、靖国問題・近隣諸国との外交など、ほんと間違っていると思います。もっともその政治家を選んでいるのは私たちですが。国民はもっと事実を知ってほしいと思います。自分にできる事はやっていきたいと思います。

 コメントありがとうございます。
 
 >ひまわりさん
 どうか周りの人に、この話を伝えて下さいね。
 少しでも多くの人が、知ってくれることで
 きっと変わると思いますから。

 >たーぼさん
 私たちが政治家を選んでいる、
 それなのに、あんな選挙の結果が出てしまうことに
 「私たち」の意識のありようを改めて考えさせられます。
 特に、私は数年後に有権者となる若者と
 日々を過ごしているので、
 色々と考えることが多いです。
 自分の意見を押しつけるのはもちろんしてはならない。
 でも、色々なことに目を向け、目先だけではなく
 将来のことを見据えて、
 多角的に公正に物事を判断できる人間になって欲しいと
 (その上で意見が違うのであればいいと思うのですが)
 それだけを考えて接しています。
 価値観を統一せずに、何かを伝えようとするのは
 難しいことですが、
 平和的で民主的な、自分の頭で考える人間の育成こそ
 使命であると(多少気負いながら)やってます。
 

押し付けではダメですよね。僕も気をつけたいと思います。
相手に伝える場合、自分に正義感を持っていると相手は聞こうとしない事が多いですよね。あまり知られていない事かもしれませんが、ネットワーク『地球村』代表、高木善之さんのことばに「非対立」というのがあります。

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雅俗共賞〜最近観た映画〜

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    :
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音吐朗朗〜最近聴く音楽〜

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錦心繍口〜最近読んだ本〜

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    ハリーポッターシリーズは、話題になってすぐに1作目を読んだのだけど、正直、あまり興味が持てず、そのままにしておいた。が、最近、生徒と面接の練習をしている時に「教育学部に行きたいと思ったのは、ハリーポッターシリーズのダンブルドア校長先生の影響があります」というのを聞いて、改めて読んでみようと思った。この巻でも、自分がスリザリンと関係深いのではないかと悩むハリーに、「大切なのは、どう生まれたではなく、何を選ぶかだ」と助言するところがいちばん心に染みた。なるほど、教育指南書として読むハリーポッターもありだな、とシリーズ読破を試みている。それにしてもロックハートは、ひどすぎる教師だ(笑)
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    思想とは、社会的には人間に「正しいこと」を教えるものではなく、社会の中で絶えず「より合理的な関係」を作り出していくための“技術”であり、実存的には、個々の人間が、自分の生全体から「より大きいエロス(生きる喜び)」を引き出すための有効な“技術”であるという主張には、目から鱗が落ちた。自分が目指す生き方のために、様々な思想家の思想をどう理解し、どう選び取るか。哲学とはかくも実用的なのかと感動した。さて、私は、何をえらべばいいのか。それこそ、自分でしか決められない実存的問題なのである。 (★★★★)
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    新旧女流俳人対談集。鈴木 真砂女という名前は知っていたが、こんなにも壮絶な恋をした人だったとは・・・その激しさと、強さと、美しさに号泣。魂が惹かれあうというのは、きっとこういうことを言うのだろうな。そんな巡り会いがひとつあれば、人はしあわせなのだと思う。黛さんも、そういう恋が出来るといいですね(笑) (★★★★)
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    ものすごく面白くて、旅行中に二日で読み終えて、友人に押し付けてきた(笑)「恨み言」的な体裁を取りながら、しっかり分析されているところが流石。「恋愛はしなくても生きていける」と提唱したいけど出来ないジレンマが面白かった。(なんて言ったら怒られるかも)私はやっぱり本居宣長派の恋愛至上主義です(^^; (★★★★)
  • 養老 孟司: バカの壁
    今更ですが(笑)これって、ベストセラーなんだよね?一昨年、日本でいちばん読まれた作品なんだよね?こういう「もっともなこと」の溢れた本がそんなに売れてるのに、こんなにどうしようもない社会なのは何故なんだろう?(^^;「個性」についての考え方など、とてもわかりやすくて的確だと思いました。 (★★★★)
  • 瀬尾 まいこ: 図書館の神様
    文学音痴のでもしか国語教師が主人公。結構いるんだよね、実は(爆)私、もの凄く苦手なんだけど(爆)でも、まぁ、現代的には響きやすい話なのかもしれない。これをきっかけに漱石や周五郎を読む人が出れば、それはそれで良いのでしょう(^^; (★★★)
  • 小谷野 敦: 性と愛の日本語講座
    近現代文学における性愛に関係する言葉を、まじめに調べた一冊。下世話に思える言葉であろうと、いくつもの出典に当たって読み解いて行く作業はまさに国文学。大学でやってたことを思い出して楽しかった(^-^) (★★★★)

気韻生動〜最近観た舞台〜

  • Dr.TV
    福澤一座:
    福澤一座の第二回公演。言葉とテレビにこだわったこの作品群は、これからも小さなエピソードを繋いでいく形なのかな?正直言って、去年の方が面白かったなぁ(^-^;)しかし、森圭介アナはやっぱり好み(^^;一瞬「畑中くん?」と思う部分があって、やっぱり好きなタイプが似ていることが判明。結局ショタコンか(爆) (★★★)
  • SHIROH
    劇団☆新感線:
    歌うような台詞、とよく言うが、歌がきちんと台詞になっていることに感動。上川さんはとても歌が上手いと言う訳ではないのだが、すごくまっすぐに体に染みてくるのだ。『マイ・フェア・レディ』の レックス・ハリスンみたい。もう一人のシロウ、中川くんはもの凄く歌がうまかった。そして、ロック。それから迫力の群舞。すごい。少しは見習え<『クラ○ディア』(爆) (★★★★)
  • 『スキップ』
    演劇集団キャラメルボックス: タイムトラベルシアターVol.1
    都合三回鑑賞。一度目は現在の自分に重ね合わせて観てしまって号泣。二度目は少し冷静になり、自分が頭の中でだいぶ補って見ていること気付く。それでも、告白されると泣いてしまう(;_;)3度目の千秋楽は、坂口さんの熱演にまた引き込まれ、クライマックスでやっぱり涙を禁じ得ない。とにかくさわやかに泣けた。演劇としての構成の問題などはあるのだろうけど、小説も含めて十二分に『スキップ』の世界を堪能できたことに感謝。 (★★★★)
  • 沖縄ラーメンズライヴ
    ラーメンズ:
    『沖縄ラーメンズライヴ  サーターアンダギーは見かけのシンプルさの割に名前が長過ぎ  A&Wは貴方と私の略。  ラーメンズにとって沖縄が楽園になるかどうかは客次第』 やっぱり頭の良い人の考えることは面白い。 (★★★★)
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