渓嵐国泰山海紘宮

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August 07, 2005

オペラ座の怪人

 ミュージカルプレイの傑作として名高い
 『オペラ座の怪人』。
 だが、私が初めて観たのは
 今春公開された映画版。
 厖大な制作費とCGで練り上げられた
 見事な映像には、本当に魅了された。
 と、同時に、
 「一体これを舞台で
  どう表現するって言うの???」
 という疑問は日増しに強くなるばかりであった。
 あれから半年。
 念願かなって、劇場海にて
 『オペラ座の怪人』の舞台の鑑賞となった。

 映画と同じく、事件から数十年後のオペラ座での
 オークションから物語が始まる。
 否が応でも目を引くのが、
 舞台中央にある
 「 Chandelier」と書かれた布がかぶされた物体。
 ラウル伯爵の落札とともに、
 シャンデリアが舞い上がる。
 ぐんぐん吊り上げられ、観客席の真上へ。
 あっという間に、劇場がオペラ座になる。
 見回せば、舞台を縁取る装飾も、
 まさしくオペラ座そのもの。
 見上げればシャガールの天井まで
 見えるかのような錯覚さえ覚える。 
 
 空間を超えた舞台を、
 ファントムは縦横無尽に飛び回る。
 否、神出鬼没と言うべきか。
 映画ならば、いくらも画面は切り替えられる。
 でも、ここは舞台。
 何故、そんなところから?
 さっきまであそこにいたはずなのに?
 やっぱり怪人なの???
 御しやすい私なぞは、
 全くわけがわからぬまま、翻弄される。
 舞台は立体なのだ。
 改めて、その凄さを見せつけられる。
 役者が舞台を飛び出ることはしばしばある。
 しかし、この物語では、劇場自体が舞台なのだ。
 隣で舞う鳥たちに触発され、
 サバンナなんだと思うまでもなく、
 今座っているこの客席が、
 そのままオペラ座にシンクロする。
 ふと気づくとオペラ座にいる。
 怪人の魅力も、恐ろしさも、
 生身の身体を感じるからこそ
 真に迫る。

 例えば、舞台の中で殺される人々。
 描写をシンプルにせざるを得ないからこそ、
 この舞台の中で人が死ぬ、ということの
 衝撃が走る。
 さっきまで、そこで声を発していた人の死。
 その体温がまだ残るからこそ
 どんなに魅力的であろうと、
 ファントムは許すべからざるものだと
 惹かれてはならないものだと感じさせる。
 
 そして、その対極にあるラウルの堂々たる魅力。
 明るい太陽のような、
 自信にあふれるその振る舞いと表情に
 とても魅了される。
 まさに、舞台だからこそのエクスタシー。

 日本語の歌詞というのは、
 まぁ、『Point of Noreturn』なんかで
 ちょっと気になったけど、
 でも、基本的には平気だった。
 なにより、やっぱり、音楽が素晴らしい。
 あの曲と曲とのつながりが、
 何度聞いても心地よい。
 やっぱりサントラ買おうかな。
 (こっちはきっと映画にする(^^;)
 次はシャンデリア下の席で見てみたいなぁ、と
 思う海紘でありました(^^;

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雅俗共賞〜最近観た映画〜

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    :
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音吐朗朗〜最近聴く音楽〜

  • 雪月花
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    サザンオールスターズ:
    『大奥』のようなドラマを軽やかにするのはサザンしかいないのかも。女の情念なんてハレルヤ!ってなもんかな。きらびやかなジャパネスク調のサザン(世は万葉あたりね)、実はかなり好き(^-^)『Lonely Woman』は秋冬のサザン。実はサザンは全天候型なのよ(笑)(桑田さんは雨男だけど) (★★★★)
  • 乙女ノックアウトナイト
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  • ミモザ
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錦心繍口〜最近読んだ本〜

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    ハリーポッターシリーズは、話題になってすぐに1作目を読んだのだけど、正直、あまり興味が持てず、そのままにしておいた。が、最近、生徒と面接の練習をしている時に「教育学部に行きたいと思ったのは、ハリーポッターシリーズのダンブルドア校長先生の影響があります」というのを聞いて、改めて読んでみようと思った。この巻でも、自分がスリザリンと関係深いのではないかと悩むハリーに、「大切なのは、どう生まれたではなく、何を選ぶかだ」と助言するところがいちばん心に染みた。なるほど、教育指南書として読むハリーポッターもありだな、とシリーズ読破を試みている。それにしてもロックハートは、ひどすぎる教師だ(笑)
  • 竹田 青嗣: 「自分」を生きるための思想入門
    思想とは、社会的には人間に「正しいこと」を教えるものではなく、社会の中で絶えず「より合理的な関係」を作り出していくための“技術”であり、実存的には、個々の人間が、自分の生全体から「より大きいエロス(生きる喜び)」を引き出すための有効な“技術”であるという主張には、目から鱗が落ちた。自分が目指す生き方のために、様々な思想家の思想をどう理解し、どう選び取るか。哲学とはかくも実用的なのかと感動した。さて、私は、何をえらべばいいのか。それこそ、自分でしか決められない実存的問題なのである。 (★★★★)
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    新旧女流俳人対談集。鈴木 真砂女という名前は知っていたが、こんなにも壮絶な恋をした人だったとは・・・その激しさと、強さと、美しさに号泣。魂が惹かれあうというのは、きっとこういうことを言うのだろうな。そんな巡り会いがひとつあれば、人はしあわせなのだと思う。黛さんも、そういう恋が出来るといいですね(笑) (★★★★)
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    今更ですが(笑)これって、ベストセラーなんだよね?一昨年、日本でいちばん読まれた作品なんだよね?こういう「もっともなこと」の溢れた本がそんなに売れてるのに、こんなにどうしようもない社会なのは何故なんだろう?(^^;「個性」についての考え方など、とてもわかりやすくて的確だと思いました。 (★★★★)
  • 瀬尾 まいこ: 図書館の神様
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気韻生動〜最近観た舞台〜

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  • SHIROH
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  • 『スキップ』
    演劇集団キャラメルボックス: タイムトラベルシアターVol.1
    都合三回鑑賞。一度目は現在の自分に重ね合わせて観てしまって号泣。二度目は少し冷静になり、自分が頭の中でだいぶ補って見ていること気付く。それでも、告白されると泣いてしまう(;_;)3度目の千秋楽は、坂口さんの熱演にまた引き込まれ、クライマックスでやっぱり涙を禁じ得ない。とにかくさわやかに泣けた。演劇としての構成の問題などはあるのだろうけど、小説も含めて十二分に『スキップ』の世界を堪能できたことに感謝。 (★★★★)
  • 沖縄ラーメンズライヴ
    ラーメンズ:
    『沖縄ラーメンズライヴ  サーターアンダギーは見かけのシンプルさの割に名前が長過ぎ  A&Wは貴方と私の略。  ラーメンズにとって沖縄が楽園になるかどうかは客次第』 やっぱり頭の良い人の考えることは面白い。 (★★★★)
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